各種方式

バグフィルタの特長

1. 圧力損失の低減

処理ガスは集じん室の側壁から流入し、整流板で集じん室上部に導きます。処理ガスに含まれている粗粒子は整流板に衝突することで慣性分離して、煤じん濃度が低下します。集じん室上部に導かれた処理ガスは集じん室内を流下しながらろ過筒でろ過されます。

  1. 整流板部分で粗粒子を慣性分離して煤じん濃度を低下したことで、ろ布の圧力損失が低減します。
  2. 処理ガスが流下することにより、ろ布から払い落した煤じんがホッパに落下しやすくなり、再飛散が減少するのでろ布の圧力損失が低減されます。

2. ろ布の長寿命化

  1. 処理ガスは集じん室上部から分散して流下するのでろ過筒の気流による振動が減少します。ろ布の振動疲労が減少するのでろ布の寿命が長くなります。
  2. 圧力損失の低減により、払い落し回数が減少してろ布の寿命が長くなります。
  3. タイマ制御と差圧検知制御を組み合わせることで、適切な捕集煤じんの払い落しと安定した圧力損失での運転を行い、ろ布の疲労劣化を低減します。

3. 高気密切替ダンパの採用

集じん室の気流遮断やバイパスに、三菱重工パワー環境ソリューション独自のバルブ材のたわみを利用した高気密切替ダンパを用いています。高気密切替ダンパのガス漏れ率は0.1パーセント以下で、通常のダンパよりも高い気密性があります。

  1. バイパス煙道への高気密切替ダンパの採用により、処理ガスの漏れを低減して出口煤じん濃度を低下させることができます。
  2. 集じん室入口への高気密切替ダンパの採用により、捕集煤じんの払い落し効果が向上するため、ろ布の圧力損失を低減することができます。

4. 保守が容易

ろ過筒の取り付け・取り外しが容易なハンドボルト固定方式およびスプリング板固定方式を採用しているので、当社従来方式に比べて保守作業の迅速化が図れます。

  1. ろ過筒の支持枠は分割することができ、ろ過筒の取り付け・取り外しが容易です。
  2. 集じん室天井部は作業員の人力で開閉できる構造となっており、ホイストなどを必要とせず、保守が容易です。

(当社比)

ハンドボルト固定方式
スプリング板固定方式
バグフィルタの原理と構造