物性測定

物性測定


固体燃料性状

一般性状 発熱量、工業分析、元素分析、灰組成分析
基礎物性 粉砕性、熱分析(TG-DTA)、比表面積
灰物性
  • 溶融特性(高温加熱顕微鏡)
  • 付着性(ファウリングインジケータ)
  • 高温溶融粘度(スラッキングインジケータ)
  • 粒子個々の溶融状態(レーザー高温顕微鏡)
  • 有害成分の溶出試験
  • 粒度分布測定(レーザー回折式粒度分布計)
有害成分の発生 燃料及び灰中の微量成分分析


熱分析

仕様及び得られる情報

得られる情報 結晶転移・
融解・凝固・
結晶化
脱水・分解・
解離・酸化・
還元
昇華・
気化・
吸着
ガラス
転移
膨張・
収縮
比熱
装置の種類 温度範囲(℃)
TG-DTA 室温~1500
DSC -150~700

TG-DTA 2000 SA

天秤方式:上皿式差動形示差熱天秤
TG測定レンジ:±0.1mg~±200mg
DTA測定レンジ:±10µV~±1000µV
測定温度範囲:RT~1500℃

DSC3200 SA

測定温度範囲:-150℃~700℃
DSCレンジ:±0.02mW~±100mW
加熱速度:20℃/min(MAX)

熱分析-外観写真
熱分析-外観写真

測定例 TG-DTA 硝酸銀AgNO3 10mg

測定例 TG-DTA 硝酸銀AgNO3 10mg

測定例 バーニングプロファイルによる燃焼性評価 石炭10mg

測定例 バーニングプロファイルによる燃焼性評価 石炭10mg

高温加熱顕微鏡

特徴及び適用分野

形式

Hesse Instrument社 EM-201-17(1600℃加熱炉)

特徴

  1. 溶融特性変化を連続写真として記録。
  2. 酸化雰囲気(空気)及び還元雰囲気(CO : CO2=60 : 40)での測定が可能。
  3. JISの三角錐についても測定が可能。
  4. 表面の溶融観察が可能。

適用分野

石炭、バイオマス等各種燃焼灰の溶融特性評価

高温加熱顕微鏡-外観写真
高温加熱顕微鏡-外観写真

測定例

高温加熱顕微鏡-DIN法の写真
高温加熱顕微鏡-DIN法
高温加熱顕微鏡-JISの写真
高温加熱顕微鏡-JIS法
高温加熱顕微鏡-表面観察写真
高温加熱顕微鏡-表面観察

高温顕微鏡による灰の溶融特性評価


レーザー回析式粒度分布計

仕様及び適用分野

形式

HORIBA LA-920

測定方法

フランホーファ回折とミー散乱理論の併用。

光源

He-Neレーザ (632.8nm) 2mV

検出器

リング状シリコンフォトダイオード

特徴

  1. 0.02µm~2000µmの粒子範囲を光学系を切り換えずに測定。
  2. 測定開始から2分で測定結果をアウトプット。
  3. 密度の異なる混合試料の測定が可能。
  4. 再現性が良い。

適用分野

セラミックス、プラスチック、食品、薬品、触媒、石炭、金属、塗料、顔料等の粉体・エマルジョン。

高温加熱顕微鏡 - 外観写真
外観写真
レーザー回折式粒度分布計 - 1成分試料
レーザー回折式粒度分布計-1成分試料
レーザー回折式粒度分布計 - 2成分混合試料
レーザー回折式粒度分布計-2成分混合試料

粉体物性

パウダテスターによる紛体評価

特徴及び得られる情報

R.L.Callにより提唱された紛体の数的評価方法であり、紛体の流動性指数と噴流性指数を求める。

  • サンプル量:300グラム~500グラム
  • 測定対象:JIS標準紛体、ポリマー、燃焼灰、金属、顔料、無機酸化物 等
特長及び得られる情報 1
紛体特性 内容
安息角 紛体を円盤に落下させた時の、山の稜線角度。
崩壊角 安息角測定後に山に衝撃を与えて、山が崩れた稜線角度。
差角 安息角と崩壊角の差。
圧縮度 ゆるみカサ比重と固めカサ比重より算出。
凝集度 三段の一番上の篩に紛体を載せ振動させた時、ダマとして残る量。
スパチュラ角 紛体層に金属板を置き、紛体層を落下させた時に残る山の稜線角度。
分散度 ガラス円筒下部に時計皿を置き、紛体を落下させた時の飛び散る量。
均一度 粒子径分布累計60%に当たる大きさと、10%に当たる大きさの比。
特長及び得られる情報 2