CEOメッセージ

三菱パワー株式会社 取締役社長 河相 健三

三菱パワー株式会社取締役社長 河相 健

「私たち三菱パワーは、発電技術を基盤としたエネルギーソリューション事業を通じて、環境、社会、経済価値を創出し、人々の暮らしと社会、そして地球の持続的な発展に貢献していきます」

SDGsへの取り組み

2015年9月に国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)は、150を超える国連加盟国の合意による世界共通の目標です。近年、人口増加、資源の枯渇、環境破壊、貧困問題、人権問題、気候変動などの課題に対応し、社会全体の持続性を求める機運が高まっています。また、2020年に感染が拡大した新型コロナウイルス感染症は、社会、経済に大きなインパクトを与え、新しい生活様式や働き方が求められるなど、企業活動にもさまざまな影響を及ぼしています。このような地球規模での持続可能性を求める動きに対し、当社は、これまで培ってきた技術力を結集し、当社ならではの価値を創造していきたいと考えています。

三菱パワーは、三菱重工グループの一員として「優れた技術、製品で社会の進歩に貢献する」という企業理念のもと、これまで高効率な発電システムや資源の有効活用、環境負荷の低減を実現する製品を世界各国に納入し、電力の安定供給や環境負荷を抑えた経済社会の発展に貢献してきました。三菱重工グループの社是は、150年前に岩崎彌太郎が興した三菱の経営の基本理念である「三綱領」に基づくものです。「三綱領」が示す「所期奉公(期する所は社会への貢献)」、「処事光明(フェアプレーに徹する)」、「立業貿易(グローバルな視野で)」は、まさに現代のSDGsにつながる考え方であり、当社は、この基本理念を脈々と受け継いでいます。三菱パワーが事業領域とする発電、エネルギーソリューション分野は、SDGsの達成に幅広く関わっており、直接的、間接的に貢献できると考えています。当社は、SDGsの17の目標すべての達成に向けて、あらゆる企業活動において取り組んでいきます。

SDGsへの取り組み

世界のエネルギー問題と私たちの役割

近代以降、電力は、社会のあらゆる変化を生み出してきました。いま現在も、そしてこれからも、人類の進歩に電力は欠かせません。しかし、私たちはいま、その電力を生み出す過程において、気候変動をはじめとするさまざまな問題に直面しています。私たちはどうするべきなのでしょうか。省エネを徹底し、電力の使用量を抑制することも解決策の一つかもしれません。しかし、エネルギーインフラの整備状況は国や地域によって大きく異なり、それが経済格差の一因にもなっていることを考えると、この問題を解決するための正解は一つではありません。たくさんの選択肢が必要であり、社会の多様なニーズに応えられるものでなくてはならないと考えます。決して簡単なミッションではありませんが、三菱パワーは、人々の生活や社会の進歩に欠かせない電力の供給手段の可能性を広げ、より強靭なインフラを構築し、エネルギー問題を解決していくために、全力で取り組みます。私たちは100年以上にわたり技術を培い、信頼を築き上げ、世界中で革新的な発電技術を提供してきました。そしてこれからも、世界のさまざまな地域において、それぞれのニーズに適合した環境にやさしい電力供給を支えるために役割を担っていきます。「サステナブルなエネルギーソリューションを提供し、持続可能な社会の実現に貢献する」。それが、当社自身のサステナブルな事業運営にもつながると考えています。

世界のエネルギー問題と私たちの役割

サステナブルな未来のパワーに向けて

私たち三菱パワーは、気候変動問題をはじめとするエネルギー問題の解決に向けて、具体的な取り組みを進めています。安定的で経済的、そして、なによりも環境にやさしい電力を提供するためには、インフラへの投資や新しい技術を普及させるためのインセンティブの仕組み、また、これらを推進するための幅広い啓発活動などの取り組みのほか、さまざまなイノベーションの創出も必要です。私たちは、数多くのパートナー企業や団体と協力し、三菱重工グループとしてエネルギー問題の解決に向けたイノベーション創出に取り組んでいます。たとえば、燃焼時にCO2を発生しない水素やアンモニアを活用した発電技術、排出されたCO2を分離回収する技術、回収したCO2を資源として再利用するカーボンリサイクル技術、再エネ導入を支える二次電池を活用した電力貯蔵システム、それらの技術の開発、実証、実装に取り組んでいます。 さらには、これらの発電技術を、当社および三菱重工グループが保有する独自のデジタルソリューション技術、AI技術でつなぎ、最適な運用をはかることによって、クリーンで効率的な電力インフラの構築に貢献します。三菱パワーは、よりサステナブルな未来の実現に向けて技術開発を加速していきます。

サステナブルな未来のパワーに向けて
サステナブルな未来のパワーに向けて

経営もサステナブルであること

三菱パワーは、三菱重工グループの中核をなす事業会社として、三菱重工が定めるグループ経営理念や方針を共有しています。また、三菱重工グループのポリシーや規則を遵守し、内部統制、リスク管理、コンプライアンス(法令および企業倫理の遵守)など企業の社会的責任を果たすべく、諸施策を推進しています。さらに 、グローバルに事業展開を進めてきたなかで、多様な人材が存分に能力を発揮できる職場環境が重要と考えており、ダイバーシティを推進しています。三菱パワー は、社会情勢やニーズの変化に柔軟かつ機敏に対応しながら、よりサステナブルな経営をめざし、実践していく考えです。

事業外の社会貢献活動

国内外に約70社のグループ会社を擁し、世界中に拠点を構える三菱パワーグループでは、事業活動を通じた社会貢献にとどまらず、社会を構成する一員として、各拠点が地域に根差したさまざまな社会貢献活動を主体的に推進しています。次世代育成や科学技術の振興を目的とした大学での寄付講座や小中学生を対象とした理科実験教室はその一例です。

ステークホルダーの皆さまとともに

環境、社会の課題は国境を越えて複雑化しており、その影響はむしろ深刻さを増しています。持続可能な社会の実現に向けて三菱パワーが取り組んでいるエネルギー問題の解決のためには、ステークホルダーの皆さまとともに、これまでにはなかった発想で未来を描き、新しい解決策を考え創り上げていくことが欠かせません。引き続き、皆さまの変わらぬご理解とご支援をお願いいたします。私たち三菱パワーは、革新的な発電技術とソリューションの提供を通じてエネルギーの脱炭素化と安定供給に世界中で貢献し、持続可能な未来の実現に取り組んでいきます。