MTシステム
タグチメソッド(消費者や生活者の目線から理想状態の品質を追求する技術管理手法の一つ)を活用した状態監視システム。
- MT:マハラノビス・タグチ
概要
対象機械の振動や内部温度、油圧等の信号データから、それらの異常を予知する方法です。対象から計測・蓄積されたデータから正常状態と見なすデータの集合(MTシステムでは単位空間と呼ぶ)を作成し、これを基に対象の状態をリアルタイムで正常かどうか判断できます。
特長
- MTシステムでは、対象の状態(計測データ)が正常か異常かは、単位空間の分布を考慮した距離(マハラノビス距離(MD)と呼ぶ)の大小により判定できます。このとき異常(MDが大きい)であれば、その要因をMDに対する影響度(SN比と呼ぶ)を確認することにより抽出が可能です。このように、簡便に異変を検知でき、その要因を突き止め、異常への早期対応が可能になるのがMTシステムの特長の一つです。
- 膨大な信号項目(パラメータ数)を持つデータも、基本的には計算機リソースが許す限りMTシステムに適用することができますが、項目数に比例して計算時間も大きくなります。その対応策として、信号項目をいくつかのグループに分けてMTシステムを実行する(マルチMTと呼ぶ)方法もあります。
簡易キット
- 試しに使っていただけるように、「簡易キット」を用意しました。小型PCにMTシステムを搭載し、CSVファイルを置いていただけば演算し結果を表示します。別PCで動かすInfluxDB(Raspberry Piベース)に送り出すAPIも付いていますので、Grafanaなどのツールを使えば 思うままのデータ可視化ができます。
データ可視化例(Grafana使用)
*作り込みのサポートサービスもございます。お問い合わせください。
お問い合わせ
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高砂事業部プラント監視装置技術グループ
Tel : (079)445-6833
カタログ
MTシステムを活用した故障予測機能構築支援サービスのカタログ