シミュレータ

概要

制御装置メーカーとして長年培ってきた技術と経験を活かして、火力発電プラント向けトレーニングシミュレータの設計・製作・納入を行っています。豊富なノウハウに基づく、精度の高いシミュレーション技術を有し、運転操作はもちろんのこと事故時対応操作の訓練や制御ロジックの検証にも使用可能なシミュレータを提供します。

トレーニングシミュレータが提供するソリューション

運転操作トレーニング
- 運転員のプラント運転操作訓練（各モードにおける起動／停止、特殊操作）
- 運転員の事故時対応操作訓練
保守トレーニング
- 制御ロジックの監視操作ツール使用方法の習得
- 制御改善のためのロジック変更の事前検証及び解析
制御トレーニング
- 制御ロジックの知識習得

システム構成

オペレータステーション（OPS）：監視操作用の端末です。
アクセサリーステーション（ACS）：データ収集及び帳票の作成を行う端末です。
保守ツール（EMS）：システムの構築と保守管理を行うエンジニアリング用の端末です。
Virtual MPS　：制御ロジックを動作させる端末です。
プラントモデル：プラントモデルを動作させる端末です。
現場操作PC ：主に事故時対応操作訓練の際に、現場で行う必要のある監視・操作を行うPCです。
インストラクタコンソール（IC）：シミュレータシステムをコントロールする端末です。

特徴

高精度のシミュレーションモデル

ボイラ伝熱面やタービンブレードの設計ノウハウなどプラントメーカーの設計技術を基盤とした物理式に忠実な特性式（物質収支、熱収支及び運動方程式）を解く方式です。このため、静特性はもちろん動特性をも精度高くシミュレーションすることが可能です。一方、プラントを制御する制御ロジックを模擬したモデルは、実プラントのデータベースをそのままインストールしますので、プラントの挙動のみならずそれを制御する制御装置の動きも実プラント同等となり、臨場感の高いシミュレーションに貢献しています。

操作性に優れたインストラクタ機能

豊富なマルファンクションアイテム
- 補機電気故障トリップ／制御弁異常（スティック）／検出端異常
- ボイラチューブ漏洩／ボイラ火炉汚れ
- ミル異常（オーバーチャージ／欠炭／着火／他）
- バーナ異常（失火／FD異常／電磁弁異常／他）
- タービン異常（振動／油圧異常／他）
- 復水器真空低下／給水過熱器細管漏洩／ストレーナ詰り
- ランバック／FCB／ユニットトリップ
- 発電機関連事故
- その他、発電所で発生するいろいろなトラブル事象

実際の現場写真ベースの現場操作画面（画面操作PC）

マルファンクションの対応では現場での状況確認や操作が必要な場合があります。この時使用する現場画面を実際の写真ベースにすることで、実践に即した対応操作を習得することを可能にします。現場機器に到達するためのメニューはフロア配置図等を極力使用して、現場機器へのアクセスもトレーニングの一環として取り込んでいます。