J.T

制御装置の設計を通じ
各国の人々に貢献しつつ
技術者としての成長も実現

J.T

システム技術統括室 高砂システム技術部
2015年入社
電子制御工学科

経歴

入社1年目 :高砂事業部 機器設計グループ HWチーム
入社7年目~現在 :制御システムグループ DBチーム

01 不可欠な電力の安定供給を通じて
世界中の人々に貢献できる仕事

MHIパワーコントロールシステムズの存在をどのように知り、
どこに惹かれましたか?

会社の人が、通っていた高等専門学校に説明にいらっしゃる機会があり、存在を知りました。三菱重工グループの火力発電所は、日本のみならず世界各国で稼働していると聞いて驚きましたね。また、プロジェクトにおいて、MHIパワーコントロールシステムズは、火力発電所をコントロールするための制御システムの設計・開発を担っていると知り、興味を抱きました。就職先を模索するなかでは、多くの人のためになるような職務に就きたいと考えていたからです。火力発電所の制御システムは、生活に欠かせない電力を安定供給するうえで重要な役割を果たしています。システムを生み出すことで世界中の人々に貢献できる仕事なら、まさに自分が求めるところと合致していると思ったのです。

他社と迷う局面はありましたか?
また、当時の選択についてどう感じますか?

早期に学校推薦で入社することに決めたので、迷いませんでした。先述のとおり、事業内容に大いに惹かれたことが一番ですが、勤務地が安心材料になった側面もあります。兵庫県高砂市は、鹿児島県出身の私にとって近過ぎず遠過ぎずの丁度良い距離感でしたから。当時の選択については、いま振り返ってみても正しかったと思います。入社して6年間は、制御装置のハード設計担当として、中央アジアやヨーロッパ、北米など各国のプロジェクトに関わってダイナミズムを実感したり、福島の復興プロジェクトに参加して職務の意義や使命感を実感したりと、多様な経験を積むことができました。さらに、異動を通じて能力の幅も広げられていると思います。

02 火力発電所を最適に稼働させるため
多くの関係者でよりよいものを追求

現在担当なさっている職務内容を教えてください

私が所属するデータベースチームでは、火力発電所の制御システムに導入するデータベースの設計・管理を担当しています。火力発電所を制御するうえでは、タービンの回転速度や炉内の温度など、多種多様な実測データをもとに最適な稼働状態を実現させる必要があります。最適な稼働状態を導き出すための、さまざまな論理がデータベースです。私自身は、データベースの論理構築に加えて、発電所のオペレーターがプラントの操作や監視のために使用する「オペレータステーション」というシステムの画面設計も担当しています。お客様にとっての理想形と、私たちが考案する理想形が一致しないことも少なくないので、納期や予算を踏まえながら落としどころを探っていく部分に難しさを感じます。

やりがいは、どんなところに感じますか?

社内外を問わず、多くの関係者が協議・協力していくプロセスにやりがいを感じます。特に印象に残っているのが、初めてお客様立ち合いのもとで試験したときのことです。私が設計した操作画面について、お客様側から「●●も表示させて欲しい」「■■の表示法を変えて欲しい」などのリクエストが出てきました。実際に現場で操作する立場だからこそという貴重なご指摘をいただいて目が覚める想いをしたり、時間やコストをかけてまで実現するのは非現実的という点をご説明して納得いただいたりと、さまざまな議論を交わしました。「よりよいものを創る」という目標を共有しつつ、お客様や社内複数部署の担当者で協議を重ねる過程には、とてもワクワクさせられましたね。

03 成長できる環境が整っていて
事業の安定推移も見込める

社風についてはいかがでしょう?

親切な人が多い会社ですね。入社後に配属された部署での実務は、学生時代に学んだ分野を活かせる場面が多かったのですが、現部署に異動してからは、ゼロベースで臨むことになりました。それでも年齢や肩書きを気にすることなく質問できるし、誰もが親切に教えてくださいます。恵まれた環境だと思いますね。そもそも、異動は自分で希望してのことです。制御装置について理解を深めるには、ハード設計だけでなくソフト設計も経験する必要があると感じたからです。積極性を汲み取って経験の幅を広げさせてもらえる点も、この会社を選んで良かったと思う理由のひとつです。

MHIパワーコントロールシステムズの強みは
どこにあると思いますか?

三菱重工グループの火力発電所が世界トップシェアを誇る点です。これを支えているのは、ハイレベルな発電効率です。特に、ガスタービンと蒸気タービンを併用するコンバインドサイクル発電においては、他の追随を許さない高効率発電を実現しています。昨今、カーボンニュートラルが世界的な重要課題となっていますが、その半面、電力供給の安定性や事故発生時のインパクトなどに考慮すると、人類はまだまだ火力発電に頼る必要があります。ひいては、私たちMHIパワーコントロールシステムズが手がける発電所の制御装置の開発も、当面は高い需要に支えられて安定的に推移していくことが見込まれます。これは、いち従業員として心強いですね。

1日のスケジュール

07:30 出社。メールをチェックしてから当日の予定を確認
07:45 検証用のデータベース作成作業
12:00 昼休憩
13:00 昼礼で午後の業務確認
13:10 新人育成用の原稿作成・作業指示。
終了後はデータベース作成
15:00 プロジェクトの進捗フォロー会議。
関係部署の状況を共有
17:30 翌日の予定を確認してから退社

プライベート

飼い猫が「かまってちゃん」なので、平日の帰宅後や休日は、遊び相手を務めています。私の勤務中、家でひとり過ごす妻のために飼い始めたのですが、可愛さにすっかり心を奪われてしまい(笑)。昨年には保護した野良猫2匹が加わり、よりにぎやかになっています。

MHIパワーコントロールシステムズで実現したい夢

現部署での目標は、より視認性の高いデザインの操作画面考案です。場合によってはデータベースの再構築など、他部署も巻き込んだ見直しが必要になる部分も出て来るでしょうが、臆せずに必要性を発信し、既成概念に縛られないブラッシュアップを実現したいですね。長期的には、次世代技術として期待が高まっている核融合炉発電の制御装置にも携わってみたいと思っています。

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