N.T
新たな技術を
ソフトウェアに注ぎ、
世界で役立つ価値を
生み出す。
N.T
ICT技術統括室 長崎ICT技術部
2014年入社
知能情報システム学専攻
経歴
入社1年目 | :ソフト技術部 ソフト技術グループ 配属 |
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入社5年目 | :ICTソリューション部 長崎イノベーショングループ |
入社8年目 | :長崎ICTソリューション部長崎ソフト技術グループ |
入社9年目〜 | :長崎ICT技術部 長崎ICT技術グループ |
01 開発して終わりではない。
その成果を、現場で見届ける。
MHIパワーコントロールシステムズを志望したきっかけは?
学生時代に知能情報システム学を専攻しました。取り組んでいたのは運動学習支援システム。体に加速度センサーをつけてテニスのスイングをデータ化し、解析結果をフィードバックするというものです。おかげでソフト開発のスキルが身につきましたが、就活にあたっては、ソフトだけに縛られない挑戦の可能性を残しておきたいと思いました。そんな私にとって、ソフトとハード、どちらの製品も擁するMHIパワーコントロールシステムズは魅力的な選択肢。住み慣れた地元九州で働けることや、職場を見学して感じた社員同士の雰囲気のよさもプラスポイントでした。
現在の業務内容を教えてください。
ソフトウェアの開発から検証、保守、現場への導入まで、ひと通りのプロセスに関わっています。一般的なソフトハウスのように「デスクでプログラムを組んだら終わり」ではなく、ソフトが現場でモノを動かすところまで見届けられるのが特徴。その分、達成感は強いですね。また、MHIパワーコントロールシステムズは幅広い業界に制御システムを提供しています。よく知られているのは発電プラントですが、鉄道や路面電車の運行システム、タンカーの内燃機関など、さまざまなインフラに関わっている。だからこそ、自分の生み出した成果が世の中の役に立っている実感も得やすいのかなと思います。
02 高いハードルを超えて生み出した、
音声認識によるソリューション。
具体的にはどのようなソフトを手がけていますか。
音声入力エンジンを利用した、プラント設備の点検用アプリケーションを開発中です。これまでは、点検者が巡回しながら紙の点検簿に記録をつけていましたが、煩雑なうえ、手がふさがってしまうという安全上のデメリットもあります。そこで考案したのが、ヘッドセットを使った音声入力システム。点検対象の機器に設置されたQRコードをタブレットで読み込み、ヘッドセットを使ってハンズフリーの音声入力を行えば、内容が自動的にサーバーにアップされます。また、点検者の位置情報を常に取得できるので、体調不良などのトラブルにも対処しやすくなります。2年間にわたって他社との共同開発に取り組んできましたが、いよいよ導入を目前に控えています。
開発にあたって、どんな課題があったか教えてください。
苦労したのは、音声入力の精度向上です。プラント設備では大がかりな設備がいくつも動いているため、その稼働音がどうしても妨げになります。それに加えて、点検者は防塵マスクを着けているので声がこもってしまう。こうした課題をクリアするために、複数の音声認識サービスを組み合わせたり、ヘッドセットを慎重に選定したりと、さまざまな工夫を積み重ねました。その結果、晴れて合格点に達するシステムができ、現地への導入にまでこぎつけられたのは嬉しいですね。新しい技術を取り入れるほどものづくりのハードルは上がりますが、これまでにない価値を生み出すために、これからも積極的に挑んでいきたいと思います。
03 手を挙げて訪れた香港の現場で、
世界への貢献を実感する。
音声入力のほかには、どのような新技術に取り組んでいますか?
生成AIによる業務効率化に着手しています。まずは少人数のグループでアカウントを取得し、試験的に運用を始めました。今は「コーディングの雛形をつくる」「文章を要約する」など、生成AIのもっとも効果的な使い方を見極めようとしている段階。コストとの折り合いを含めて活用の道筋が開けたら、いずれは全社的に展開できるものにしたいと考えています。ニーズに耳を傾けながら試行錯誤を重ねていくのは大変ですが、正解の決まっていないことに取り組む面白さを感じてもいます。
さまざまな案件を手がけていますが、もっとも印象に残っているのは?
入社5年目で携わった、香港での大規模プラント新設です。自分が担当したソフトウェアの導入と検証を実施するため、現地に向かいました。じつを言えば、それまでは事務所内でソフト開発、保守業務をしていて、わざわざ足を運ぶ機会はなかった。けれど、ソフトが使われるところをどうしてもこの目で見たくて、希望を聞き入れてもらいました。それまで試験に使っていた模擬データではなく、実際に稼働しているハードのデータがソフトに流れ込み、波形として現れた時には感動しました。現地のスタッフと英語でコミュニケーションを取るのには少し苦労しましたが、自分の仕事が世界のあちこちで暮らしを支えていることを実感できた、思い出深い経験です。
1日のスケジュール
8:00 | 出社。メールチェックを行い、当日のタスクを確認。 |
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8:30 | 会議への出席や文書作成、ソフトの製作・検証といったタスクをこなす。 |
12:00 | 昼休み。食事をとり、ヨガや昼寝でリフレッシュ。 |
13:00 | 午前中に続き、各タスクを実施。 |
19:00 | 退社。 |
プライベート
9連休に有給休暇をつなげて12連休に増やし、フランスとスペインへ羽を伸ばしてきました。ストライキでフライトが欠航するというトラブルもありましたが、座席が隣合せだったポーランド人と友達になるなど、非日常を満喫できました。また、会社の部活動ではテニスを楽しんでいます。実業団の試合にも参加していますので、テニス好きの仲間が増えたら嬉しいですね。
MHIパワーコントロールシステムズで実現したい夢
せっかくフィールドが幅広い会社にいるので、ソフトだけではなくハードウェアも扱ってみたいですね。ハードウェアにはあまり触れてこなかった分、ぜひ挑戦したいと思っています。製品はハードウェアとソフトウェアが通信することで成り立っているため、製品への理解もますます深まるはず。また、プロジェクトを通じて普段の生活では行けないような現場や土地を訪れ、仕事をしてみたいです。