S.H

プラントを止めない。
ものづくりを止めない。
その責任の大きさが、
達成感の大きさになる。

S.H

システム技術統括室 横浜システム技術部
制御システムグループ
2014年入社
工学部 電気電子工学科

経歴

入社1年目 :MHPSコントロールシステムズ(当時) 制御システム技術部 横浜制御システムグループ
入社1〜2年目 :茨城県某所 燃料転換工事バーナ制御装置更新工事に従事
入社3〜5年目 :福島県・福岡県某所 石炭焚火力発電所建設工事に従事
入社5〜10年目 :岡山県某所 DCS更新(5期6年)工事、PC焚火力発電所建設工事に従事
入社10年目 :岡山県某所 脱硫制御装置更新工事、宮崎県某所 BT制御装置更新工事に従事

01 地元から世界へ。技術を広げ、
エネルギーインフラという領域を支える。

入社のきっかけを教えてください。

学生時代に学んだ論理演算、電気工学、電波工学が役立つ企業に入社したいと思っていました。中でもMHIパワーコントロールシステムズに興味を持った理由は、エネルギーインフラという社会に必要不可欠な領域で、世界中に製品を納めていたこと。また、地元の企業であることにも安心感を覚えました。もう一つ決め手になったのは、いざ試験を受けようとした時の手厚いフォローです。気になったことをメールで質問すると、すぐに丁寧な返信がありました。些細なことのようですが、企業の本質は細部に出るものだと思います。この会社なら安心して働くことができそうだし、教育も行き届いているに違いないと感じました。

実際に入社することでわかった強みとは?

製品についていえば、汎用性に優れているところでしょうか。MHIパワーコントロールシステムズは、プラント向けの分散型制御システム(DCS)「DIASYS Netmation」を提供していますが、じつは他社製品からの切り替え先として選ばれるケースも多いのです。高い汎用性は「DIASYS Netmation」の大きな特長の一つ。それだけ、お客様のニーズに寄りそう製品開発ができている証だと思います。また、ベテランの技術者が揃っていることも強みですね。この道20年、30年という先輩が多いおかげで、私も学ぶことが尽きません。真剣さゆえに厳しい指摘を受けることもあるのですが、それを引きずらないのもいいところ。質問や相談がしやすく、成長中の技術者にとってはまたとない環境だと思います。

02 その装置がなければ、ものづくりは止まる。
責任感は、やがて大きな達成感へ。

担当している業務を教えてください。

DCSの更新工事を、プロジェクトマネージャーとして取りまとめています。要求仕様に合わせた設計を行い、お客様の承認を得て製作プロセスへ。完成した装置を検証したうえで現場での試運転を行い、操業上問題がないこと、要求仕様を満たしていることを確認して引き渡すまでが一連の流れです。並行して、工程やコスト、技術的内容についての折衝をお客様と重ね、プロジェクトの円滑な進行を担っています。プロジェクトマネージャーという立場ではありますが、図面の作成や現場作業で自分の手を動かすことも多く、マネジメントとの比率はちょうど半々くらい。両方の面白さを味わっています。

業務のどんなところにやりがいを感じていますか?

誤解を恐れずに言ってしまえば、やりがいより難しさを感じる場面のほうが多いかもしれません。特に大変なのが「技術的な落としどころをどうやって見つけるか」。お客様の要望やコストなど、いくつもの条件を重ね合わせながら最適解にたどりつくには膨大な情報の収集や検証が必要です。時にはそれが何案件分も重なって、頭の切り替えに苦労することもあります。けれど、壁が高ければ高いほど、無事に乗り越えてお引き渡しを迎えた時の喜びは格別。私は産業用プラント向けのDCSを扱うことが多いのですが、「それがなければお客様のものづくりが止まる」という責任の重さも、達成感をより大きくしてくれます。お客様から感謝の言葉をいただくと、心から嬉しくなりますね。

03 2つのビッグプロジェクトに打ち込んだ、
人生でもっとも密度の高い6年間。

これまでに経験した、もっとも思い出深い出来事を教えてください。

入社5年目からの6年間は、人生でもっとも忙しく、もっとも充実した時期でした。2件の大きなプロジェクトがほぼ同時に動いたためです。一つは、とあるプラントのDCS更新工事。もう一つは、火力発電所におけるボイラ・タービン発電設備(BTG)の新設工事。更新と新設の両方を手がけるのは、かなり珍しいパターンです。まず動き出したのはDCS更新工事でした。5期6年という大スケールのプロジェクトにサブプロジェクトマネージャーとして起用され、奮い立ったことを覚えています。さらに約1年後には、BTG新設工事のメイン担当に。まだ若手といえる私に、よくぞここまで任せてくれたものだと思います。

2つのプロジェクトは順調に進んだのですか?

苦労の連続でした。DCS更新工事は、他社の製品を「DIASYS Netmation」に置き換えるものだったため、まず既設のシステムを徹底的に読み解き、知り尽くす必要がありました。BTG新設工事は0からつくりあげるので、必然的に作業量が増えます。この2つが重なり合って多忙を極めましたが、だからこそ得るものも非常に大きかった。特に前者では、6年にわたって先輩プロジェクトマネージャーのノウハウを学べたほか、お客様と強い信頼関係を築くことができました。今の私を形づくる、かけがえのない経験だったと思います。すべてが無事に終わった時の解放感と達成感は、言葉では言い表せないほどでしたね。

1日のスケジュール

08:30 出社。メールチェック、ToDoリスト確認。
08:40 ToDoリストのうち、お客様対応などの優先度が高い項目に着手。
12:00 昼の休憩
13:00 ToDoリストのうち、設計・製作など自分でこなせるものに着手。
14:00 各種打ち合わせ。お客様の要望に応えるための仕様検討。
15:00 引き続きToDoリストに取り組む。
17:30 退社。

プライベート

ここ数年で15kgほど太ってしまい、奥さんの勧めもあって平日の帰宅後はランニング。1日に3〜4kmは走るようにしています。休日は家族で公園に行くことが多いですね。まだ行ったことのない公園を開拓するのが楽しみです。ちなみに子どもはまだ1歳9か月。話せる言葉もだんだん複雑になってきて、その成長ぶりに感動しています。

MHIパワーコントロールシステムズで実現したい夢

DX関連業務に興味があります。お客様の社内DX推進に関わる可能性もあるため、何らかの形で学ぶ機会を持ちたいと考えています。資格試験にも挑戦していて、具体的に言えば技術士(電気電子工学部門)資格。認定されれば業務の幅が広がることもあり、教材購入費や受験料の補助制度を利用しながら勉強中です。

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