製品検査
製品が規定の要求事項を満たしているかどうかを検証するために、検査、試験をするのが『製品検査』です。
外観・寸法検査、機械製品や電気計装品の完成検査、購入品の受入れ検査等があり、製品に応じて様々な検査を行います。
外観・寸法検査
塗装、溶接及び加工等の完了後にその完成状況を目視で確認し、著しい欠陥の有無を確認するのが外観検査です。
ボイラ等の圧力容器、タービン等の高速回転製品では、特に重要です。長さを計測する検査が寸法検査です。
全ての基本となる検査ですが、製作 · 製造時に指示寸法と完全に一致して寸法させることは不可能なため、必ず許容すべき公差を定めて、その範囲内に入っているかを確認します。
ガスタービン、蒸気タービン、ボイラ、船舶等の部品、製品完成状態を実施します。
製品の完成検査
機械製品や電気計装品の完成検査を行います。
機械製品の完成検査
図面、仕様書で指示された寸法及び許容差内に収まっているかを確認する検査です。
ただし、製品、部品、他製品・部品との接合部分により要求精度は異なり、また、大型タンクの全長や薄板の 厚み等の対象寸法からも許容値はセンチメートル単位からミクロン単位まで多岐に渡ります。
電気計装品の完成検査
機械品と同様に外観、寸法検査は実施します。加えて、盤類では圧着端子とケーブルの固定の確認や端末処置チェック等の配線検査、絶縁の強度を測定する耐電圧試験、回路の対地間や線間の絶縁が 保たれているかを確認する絶縁抵抗試験等が実施されます。モータでは回転数や軸受温度等の計測も実施します。
購入品の受入検査
通常、購入品メーカで製作した製品は三菱重工業株式会社の工場に納入されて加工、組立されるか、最終的に設置する現地に納入されます。
その際に、後工程に支障が生じない様に搬入時に搬入品に対して実施する検査で、外観、寸法、員数、材質及び製作場所での検査記録確認等の書類の確認も含まれます。
ガスタービン、蒸気タービン、ボイラ、船舶等の部品、製品完成状態を実施します。
材料調査(金属組織)
材料調査(金属組織)とは、材料が使用される環境で劣化し組織変化して行きます。
そこでAS工事にて材料劣化の度合いを検査判定する方法です。
方法は、材料表面を薬品で腐蝕させることで表面に凹凸を形成させます。
その凹凸を皮膜に転写し顕微鏡で検査(観察)します。この材料がいつまで使用できるのか?
余寿命判定に有力な方法のひとつです。当社では、機械:船/あらゆるプラントに適用しています。
計装電気の設計・試験
発電設備用の制御システム等の計装電気品の設計並びに試験を行います。
- 発電設備用制御システム及び電気品の設計業務
- 一般計装品及び電気品の購入品検査業務(海外含む)
- 制御装置の工場及び発電所等現地での調整、試験検査業務(海外含む)
脱硝装置の試験
脱硝触媒とは、発電所のボイラより排出する燃焼ガス中の窒素酸化物(NOx)を低減させる装置です。
当社では、新設触媒の性能試験、AS触媒の経年劣化調査評価を行ない、性能/余寿命予測を行います。
- 凡例
- 自社開発:当社で開発した検査
- 共同開発:他社様と共同で開発した検査
- 自社特許:当社で取得した特許技術を活用
- 共同特許:他社様と共同で特許技術を活用
- 社内検査:社内のみ対応