アクセス困難部の肉厚測定
マルチスキャン水浸UT肉厚測定
ボイラ漏洩事故の多くを占める管外面からの腐食減肉は蒸発管郡内や耐火材の中、ケーシング内で発生・進行します。
通常の定点肉厚測定器では困難な減肉部位の調査を可能にし、管の減肉状況を全長・全周に渡り把握することができるのが水浸UT肉厚測定です。
特徴
- Φ38.1~Φ76.1のボイラチューブ全周の肉厚測定が可能。
- コンパクトな検査システムにより、準備・撤去時間が短縮でき、検査本数の拡大及び検査費用の低減が可能。
- 二胴型ボイラ等で特に重要な曲げ管及びスエージ管への適用が可能。
- フィン管、スタッド管及び二重管への適用が可能。
- 検査速度は8000mm/min以上であり、従来の水浸UTに比べ高速検査が可能。
仕様
肉厚測定原理
システム構成
実機での肉厚測定例
スタッブ管挿入型肉厚測定
主な特徴
- アクセス困難な狭隘箇所の肉厚測定が可能。
- 付帯工事不要(ケーシング切断、保温材撤去など)。
- 汽胴、水胴(内径Φ600㎜以上)内から肉厚測定いたします。
- 経験豊富な技術者が損傷部集中的に検査いたします。
- スェージ部などの管形状の変化にも合わせて測定可能。
仕様
測定方法 | 直接接触法、局部水浸法 |
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管寸法 | 内径35~83mm |
測定範囲 | 挿入口から約1000mm |
測定方向・測定ピッチ | 任意 |
センサ形式 | サイズΦ6mm、周波数10~15MHz |
最小検出値 | 0.5mm |
測定精度 | ±0.1mm |