大気をクリーンにする環境装置
ボイラから排出される燃焼ガスは、燃料の種類により成分量が異なりますが、硫黄酸化物、窒素酸化物、煤塵が含まれることから、これらを除去する環境装置が必要になります。
脱硫装置
排ガス中の硫黄酸化物(SOx)を除去する方法として、湿式法の水酸化マグネシウム方式は小規模プラントで実績が豊富です。
本方式は吸収塔にて吸収剤の水酸化マグネシウム(Mg(OH)2)、苛性ソーダ(NaOH)又は石灰石中の炭酸カルシウム(CaCO3)により除去する装置です。
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特徴
- 構造が簡単でガス空塔速度が速く、高いガス処理能力があります。
- 吸収塔の気体混合が激しいため、スラリーによる付着閉塞がなく安全運転が可能です。
- 塔内の圧力損失が少ないため、プラントの省エネルギー化が可能です。
- 吸収塔でSOxを除去すると同時に除塵も可能です。
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煤塵除去装置
排ガス中の煤塵を除去(集塵)する方法として、実績が豊富な遠心式、ろ過式、電気式を取り扱っています。
(遠心式集塵器)マルチサイクロン
排ガスを複数の円筒形の内部に導入し、旋回流を与えて煤塵を遠心力で分離します。
(ろ過式集塵器)バグフィルタ
排ガスを槽の中に設置した多数のろ布に導入し、ろ布を通過する際に煤塵を分離します。
(電気集塵器)
排ガスを槽の中に導入し、煤塵を荷電し多数設置した電極に付着させ分離します。