News

DSグリーン発電 和歌山合同会社殿より和歌山県西牟婁郡上富田町 紀南バイオマス発電所向け 発電設備受注

Print

1.はじめに

 このたび、DSグリーン発電 和歌山合同会社殿より、和歌山県西牟婁郡上富田町紀南 バイオマス発電所向けの7MW級 発電設備として7機目となる設備を受注した。
 納入範囲は流動層ボイラ本体、蒸気タービン、発電機、燃料供給用クレーン、灰処理設備、煙突、冷却水系統設備など付帯設備他、高圧受変電設備、監視制御装置など一式となる。
 図1に発電設備の概略構造を示す。

図1 発電設備の概略構造
図1 発電設備の概略構造

2.特徴

  1. 本設備においては、間伐材等の木質チップの他に、PKS (Palm Kernel Shell:パーム椰子殻)を最大30%まで混焼(入熱ベース)可能とする計画としている。
  2. 燃焼空気過剰率を低減(1.3)すると共に、一次押込通風機、二次押込通風機、誘引通風機及び冷却塔ファンにインバータを設置し、省エネを考慮した計画としている。
  3. 2020年3月の商業運転開始を目指し、受注後24か月にて試運転完了引渡しの工程計画としている。

3.設備の構造と仕様

表1に発電設備の主な仕様を示す。

表1 設備仕様

出力 最大発電端出力  :7,100kW
ボイラ仕様 最大連続蒸発量  :28.1t/h
過熱器出口圧力  :6.1MPa
過熱器出口蒸気温度:478℃
ボイラ型式 単胴自立型自然循環式流動層ボイラ
燃料 木質チップ、PKS
タービン型式 衝動式外部抽気復水型蒸気タービン
発電機型式 横軸突極回転界磁形同期式発電機