新技術への取り組みと活躍する社員
培ってきた制御技術を活かし、新たな事業展開をしています。
当社が発電所や工場で培ってきた制御装置メーカとしての経験・ノウハウに加え、最新のデジタル技術を取り入れることにより、市場のニーズに応じた新たな事業に取り組んでいます。特にAI、IoT、セキュリティの分野を中心に一部をご紹介します。
AI技術を利用したサービス
市場から何が求められている?
昨今、AIやDXという言葉が世間で話題になっており、特にAIに関しては、2014~2015年頃からのディープラーニングに端を発する技術革新とともに広く知られるようになり、各企業でAIを活用した取組みを行なうことがトレンドになってきています。但し、AIは「何となく凄そう」、「何でも出来そう」といったイメージがありますが、実際の現場では、AIを自社でどのように活かせるか分からないまま、とりあえずAIを活用した取組みを始めようというところも多くあり、結果的に行き詰って困っているというご相談を受けることが度々あります。
MHIパワーコントロールシステムズだからできること
当社は、発電所向けの制御システムのみならず、自家発電所をお持ちの各工場にも制御システムを納入してきた為、一般的なITを取扱う会社とは異なり、製造現場に関して、知見が豊富という強みがあります。さらに、三菱重工グループがAIに関する取り組みをスタートした際に、当社も参画していたこともあり、AI事業に比較的長く取組んできました。その為、現場力×AI知識という組合せで、お客様の現場のニーズを正確にとらえ、本当に必要となるAIを使用したサービスをお客様に提供することができます。
担当者の声
お客様との対話より得られた知見を大事に、
データ分析に取り組んでいます。
材料や食品系の工場を対象とした、省力化・省エネルギー化のためのデータ分析に取り組んでいます。データを正しく読み取るためには、数値を眺めるだけでなく製造プロセスを理解することが必要です。そのため、お客様との対話を繰り返してその知見やアドバイスを取り込んでいくことを心がけています。
またお客様とのコミュニケーションを増やすことで、データ分析の結果が現場で活かされることが明確になり、自分の仕事の意義を強く感じることができました。今後も専門知識やスキルを活かし、持続可能な社会の実現に貢献していきたいと考えています。
DX化に向けたIoT、EMSサービス
市場から何が求められている?
昨今、DXという言葉が世間で話題になっており、業種にとらわれずに各企業がDXの取組を進めている傾向が強くなっています。特に生産設備を保有するお客様からは、DX化を通じてエネルギー使用を適切かつ一元的に管理し、効率化することでコスト削減をしたい、また環境問題に貢献したいといったニーズが年々高まっています。但し、AIの取組と同様にDXといっても何から手を付けて良いのか、各企業の担当者レベルでは分からないことも多く、対応に苦慮しているという実態を良く聞いています。また、投資対効果が見えにくいものに対して、「どこに」「どのくらい」のお金をかければ良いのか、各企業で検討を重ねている状況です。
MHIパワーコントロールシステムズだからできること
当社は、三菱重工業とのシステム開発業務の繋がりにおいて、大手が提供する汎用クラウドサービスに深く携わっており、比較的容易にお客様が導入しやすいことから汎用クラウドサービスを利用したサービスの提供を開始しました。DXを実施する第一歩としては、どのような分野であっても、まずはデータの見える化、整理から始まります。当社は自社IoTサービスを従来から取り扱っていた経験から、IoTと汎用クラウドを組み合わせたサービスを提供しており、DX化へ向けたファースト・ステップを支援することが出来ます。さらに当社は、見える化、データ整理後のAIサービス化、EMS(Energy Management System)構築など、次のステップに進む技術力も有している為、お客様にとってDX化を進めるパートナー企業となり得ます。
担当者の声
様々な技術を学びながら、
ニーズに応じたサービスを製作しています。
車載冷凍機向けIoTサービスの製作に関わっており、冷凍トラックの状態監視や遠隔での指令等の実現のため、組み込みのプログラミングやブラウザ上でのデータ監視等の技術習得に努めています。また、クラウドでのEMS構築にも従事し、システム構築技術やAIによる分析の仕組みなど、様々な知識に触れながら作業しています。
日々進化するIoT、AI技術について学び、サービスとして形にすることはとても大変ですが、社内外の方々と協力しながら仕事ができています。個人としては自身のスキルアップを、大きいことを言ってしまうと、昨今の人手不足問題の解消や業務の効率化の一助となる製品づくりに携わることで、社会の未来に貢献できればと考えています。
セキュリティ
市場から何が求められている?
“セキュリティ”といえば、一般的にIT分野でのセキュリティを指されることが多く、世間に流通しているセキュリティソフトなどもIT分野を想定しているものが多いのが実情です。また、発電所や工場等において、制御装置や各機器・設備と繋がるネットワークは外部と遮断されており、脅威がネットワークを通じて物理的に侵入してこないため、セキュリティ対策があまり重視されてこなかった業界でした。しかしながら、昨今のIT社会においては、制御装置の現場であっても、脅威がネットワーク内に様々な形式で侵入してくる可能性が高まっているため、「制御セキュリティ」という分野の重要性が増してきています。
MHIパワーコントロールシステムズだからできること
当社は制御装置メーカーとして、発電所だけでなく、各種工場の現場にも制御装置を提供してきました。そのため、現場に精通したエンジニアが多数在籍しています。この強みを生かし、「現場×セキュリティ」の視点から現場のセキュリティリスクを分析する「セキュリティリスク分析サービス」を提供しています。一般的なセキュリティ会社にはない、制御装置メーカーとしての知見を活用して対応を行っています。
担当者の声
ICTソリューションの開発支援
市場から何が求められている?
環境負荷の低減や限られた資源の有効活用といった世界的な課題を解決するため、三菱重工業は、お客様及びパートナーと“共に”、発電プラントの設計、運用、保守及び各種システムのノウハウにより脱炭素化を加速するインテリジェントソリューションとして、TOMONI®を提供しています。TOMONI®は最適制御、サイバーセキュリティ、デジタル化支援、遠隔監視および診断など発電プラントのスマート化に寄与し、電力安定供給や地球環境負荷の低減を通じて、持続可能な社会の実現に貢献していきます。
MHIパワーコントロールシステムズだからできること
当社は三菱重工業のグループ会社として、TOMONI®の開発に携わっています。当社は、三菱重工が開発した制御装置 DIASYS Netmation®の開発・保守を一部手掛けており、TOMONI®についても発電所制御装置とTOMONI®クラウドとの通信ソフトウェア開発、各種アプリケーションにおけるコンテンツ開発、TOMONI®のシステムの運用保守及び遠隔監視等、様々なサービスの向上を目的とした開発案件に対して三菱重工を支援しています。三菱重工グループとして、これまでの制御装置の供給実績とIT部隊を保有している強みから、三菱重工の重要サービスであるTOMONI®の拡大に貢献しています。
担当者の声
世界規模の膨大なデータを扱うサーバの
OS更新業務を担当し、やりがいを感じました。
TOMONI®で使用しているデータベースサーバをダウンタイムなしかつ障害なしでOS更新を実施する、という業務を担当しました。本データベースサーバは世界各国よりデータがリアルタイムに入力されており、かつ過去数年分の膨大なデータを管理しているサーバです。TOMONI®が構築されてから初めてのOS更新ということで、確立された手順がない状態でのスタートでしたが、何度も手順を検討する等してトラブルが起きないよう準備を徹底的に行いました。その結果、トラブルなく更新作業を完遂できた時は大きな達成感を感じることができました。今後はより大きな仕事を任せてもらえるよう日々の業務を通してさらに知見を深めて行ければと思います。