(省エネII)運転条件に適応した電力節約
資源の有効利用
提案要旨
溶剤回収装置は、運転条件に適応した各種の省エネシステムを採用し、電気の消費を最小限に制御するため、以下の特質を利用して、原ガスの負荷変動に応じた運転を行うようにしています。
固定式吸着槽においては、活性炭通過風速の低減は性能に大きな影響を与えないため通常1/2程度まで容易に風量の低減をはかることができます。
ただし、風量の絞り過ぎは活性炭層の乾燥不足や風速分布等に悪影響を与え性能低下の原因となります。
風量の低減に伴い、系内の通気抵抗も減少するため理論的には動力は風量の3乗に比例して減少しますが風量の絞り機構により大きく異なります。
システム概要
ロワベーンコントロールシステム
発生源のON-OFF又は絞りに追従し、常に最適の吸引風量にあわせるようブロワ吸込口ベーンをコントロールします。これにより通常ダンパで絞るより大幅な動力低減がはかれます。
ベーンコントロールへの信号は、発生源側での稼動条件から取ることもできますが、標準的には原ガスダクト内静圧を一定にするシステムを採用します。
また風量の絞り過ぎによる性能低下防止及び安全性(ケトン溶剤の場合)向上のため、最低風量確保のための大気吸引システムを併用します。
ブロワ回転数制御システム
電力消費節減として最も効果的な方法は、ブロワの回転制御です。
一般に大容量や70パーセント程度以下の低負荷運転が多い場合に経済的といえます。