処理システム

排煙処理システムの構成と排水成分

全体システム構成

排水成分の起因

脱硫排水処理ブロックフローと特徴

スート分離対応フロー

  • 1N規制が適用される場合
  • 2F規制レベル10ミリグラム/リットル以下の場合

スート混合対応フロー

  • 1N規制が適用される場合

フッ素処理

フッ素イオンはアルミニウム塩により水酸化アルミニウムに吸着させて沈降分解します。2段凝集沈殿法を採用することにより処理水中フッ素濃度10ミリグラム/リットル以下を達成することが可能です。尚、従来プロセスでは、2段目の凝集沈殿槽で炭酸ソーダを添加しているため、炭酸カルシウムのスーケリングが発生していましたが、アルミニウム塩とキレート剤の併用により上記短所を無くしています。又、キレート剤の添加に伴い重金属イオンも除去されます。

特徴

  • 2段凝集沈殿法の採用により処理水フッ素濃度レベル10mg/l以下を達成
  • 処理pHは7のため、処理水のpH調整が不要
    備考)フッ素規制レベルがさらに厳しい場合はフッ素吸着樹脂との組み合わせプロセスも可能です。

フッ素吸着樹脂による高度処理

フッ素規制レベルが厳しい(< 8ミリグラム/リットル)場合は、フッ素吸着樹脂による処理が効果的です。
樹脂は一定量のフッ素イオンを吸着すると再生を行います。

特徴

  • 自動運転が可能で安定した処理水質が得られる(ブロックの管理不要)
  • コンパクトなレイアウト(設置面積が小)

窒素処理

排水中の窒素は、アンモニア性窒素と硝酸性窒素からなり、最も効率よく除去できる生物処理法を採用します。

特徴

  • 処理性能が安定しており、生物のトラブルが発生しない
  • 汚泥濃度などの運転管理は不要で、操作が容易
  • コンパクトなレイアウト(設備面積が小)

COD処理

COD処理の対象となる原因物質として、工水及び石灰石から混入する有機物があります。
その混入量は工水水質及び石灰石の性状によって異なります。
有機物起因CODの処理方法として活性炭による吸着方式が効果的です。

特徴

  • シンプルな機器構成
  • コンパクトなレイアウト(設備面積が小)