先輩社員座談会
三菱重工パワー環境ソリューションで築く、これからのキャリア
入社10年前後の社員3名に、自身のキャリアの歩み、そして、これからのキャリア形成について、ざっくばらんに語り合ってもらいました。社員の成長をサポートする体制、のびのびと働ける環境を、それぞれの経験をもとに紹介いたします。
対談メンバー
-
F. S.
- (2016年入社)
- 技術本部
環境エンジニアリング部
設計二課プロジェクトチーム
-
K. A.
- (2017年入社)
- 経営統括部
経営管理部
企画経理グループ
-
K. R.
- (2018年入社)
- 技術本部
生産管理部
管理一課
まずは、三菱重工パワー環境ソリューションに入社を決めた理由、きっかけを教えてください。
F. S.)
就職先を考えるにあたっては、「環境インフラ設備に携わりたい」「機械エンジニアになりたい」というふたつの希望を軸にしていました。いろいろな会社を見ていった中で、この会社ならば環境設備に関わりながら、設計者として活躍できそうだと思ったのが、就職の決め手になりました。
K. A.)
私もまずは自分が社会に出て何をしたいかを考えた時に、人々の生活に広く貢献できる仕事をやっている会社に入りたいなと考え、いろいろと会社探しをして、当社に辿り着いたという形です。一番の決め手になったのは、面接の時に感じた社員の皆さんのオープンな雰囲気が、自分に合っているなと思ったところですね。
K. R.)
私もF. S.さんと同じように、環境に関係する仕事に就きたいと思っていたことが一番の理由です。加えて、大規模なインフラに携わる仕事なら、社会への影響力も強く、それがやりがいに繋がるのではないかと思えたこともあります。それと、就職活動中に見た社内の雰囲気がとても良かったというのも、背中を押してくれた要因です。
入社直後のことを思い出していただくと、職場の雰囲気、印象はどうでしたか?
K. A.)
就職活動中に抱いた印象通り、オープンで働きやすいと感じました。右も左もわからない状況ではありましたけれど、ここなら大丈夫かなという感じですね。
F. S.)
研修や教育のシステムも充実しているのが良かったですね。豊富なプログラムの中から自分に必要なもの、やってみたいものに関する研修を受けることができますから、自分自身が成長できる環境だなと思えました。
K. R.)
先輩や上司とコミュニケーションが取りやすいという点が有難かったですね。サポートをしてくれるという安心感が、キャリアを始めるうえでとても役に立ったと思います。
新人の頃と比べて、どのような部分が成長できたと思われますか?学生時代に学んだことだけでは足りなかったところをどうやって補ってきたのかもお聞きしたいです。
F. S.)
大学で勉強してきたことのすべてが会社での仕事と直結するかというと、そういうわけでもありませんよね。私自身は、入社した時に「改めて学ばないとこの会社ではやっていけない」ということを実感しました。不安はありましたけれど、同時にこの会社で活躍したいという思いも強かったので、とにかく先輩に質問をしたり、勉強する時間を設けたりして、知識やスキルを積み重ねてきました。そうやって成長することが“やりがい”のひとつになっている部分があります。
K. A.)
弊社はエンジニアリング会社ですが、私は文系の学部出身ということもありましたので、製品の詳細や技術的な話を聞いても、正直、よくわからないことだらけでした。最初のうちは、自分の業務周りのことだけ理解すれば何とか仕事として成立するかな、と思ったりもしたのですが、2、3年目ぐらいから、「このままじゃダメだな」と思うようになりまして。それからは、製品部の方々が言うことを聞いて、自分なりに噛み砕いて理解しようと努めるようになりました。もちろん、畑が違い過ぎて「全然理解できない」ということもあるのですけれど、そこは丁寧に説明してくださる先輩もいますので。苦労はしましたが、何とかついていけているのかなと思っています。
K. R.)
私は入社する前から、学校で教わったことだけでは足りないのだろうなと思っていましたし、勉強しなくてはならないだろうなという予想はしていました。ただ、その部分は先輩方がいろいろと教えてくれるので何とかなったのですが、それ以上に大変だったのは、“対応力”の部分だったかもしれません。急なトラブルなどがあった時などには、私より知識のある先輩でもわからないことが発生したりします。そのような時には、社内で専門知識のある人に助言を求めたり、お客様や社外のベンダーの方に確認を取ったりして問題解決を目指すのですが、そこには教科書には載っていない臨機応変な対応力が必要になっていきます。それを身につけるのは難しいと、今でも思っております。
K. A.)
おふたりが学生時代に勉強してきたことと、今の業務内容って、全然違うものなのでしょうか?
F. S.)
完全に外れている、っていうほどではないです。自分は機械科の出身で、機械設計に携わっていますから。ただ細かく見れば、直結しているわけでもないかなと。でも私の所属する課には、化学系の学部出身の人もいたりしますかので、そういう人からしたら全然違う分野に見えるのかもしれませんね。
K. A.)
学問と仕事はまた違いますから大変ですよね。
K. R.)
そこは向上心とやる気と、気合で順応していく必要もありますよ(笑)。
入社されて10年近くが経ち、ご自身が得たものを後輩に伝えていく立場にもなりました。指導する場面では、どのような思いで後輩に接していますか?
F. S.)
意識しているのは、私が指導した後輩もいつかはさらに下の後輩に指導する立場になるということです。教えたことをしっかり理解して、納得してほしい、そして内容をきちんと説明できるようにしてほしい。そのステップが作れるように指導をするようにしています。
K. R.)
そのあたりはどうやって徹底しているのですか?
F. S.)
やっぱり、伝えるだけで終わりにするのではなくて、こちらから問いかけたりして、誰かに説明ができるぐらい理解しているかを確認します。技術は伝承していかなくてはならないと思っていますから、そこは妥協したくないかな。
K. A.)
少し似ているのですが、私は、単純な作業内容の「伝達」にならないように気を付けています。どうしてそうなっているのか、なぜ必要なのか、仕組みのところをしっかりと伝えるようにしています。それと正解を教えることだけで終わらせない、ということも大事にしています。ミスや間違いを指摘する時にも、その人がどうやってその結果を導き出したのかを聞いて、考えてもらうことを重視したいからです。
F. S.)
確かに、作業の裏側にあるものや、結果に辿り着くまでの過程を理解しておいた方が、将来的に役に立ちますよね。
K. R.)
私は、自分の経験上、質問をしやすい先輩、話しかけやすい先輩が周りにたくさんいて、とても助かったと感じておりますので、自分も「接しやすい」と思ってもらえる存在になりたいなと。どうしても、先輩が相手だと話しにくいっていう人もいますよね。そういう状況だと、今、F. S.さんやK. A.さんがおっしゃったような、後輩たちが自分の思っていることを素直に言える良いコミュニケーションにならないのではないかと思ったのです。先輩後輩関係なく、自分の意見を言い合える環境を作るためにも、「話しかけやすい先輩」になることを心がけています。
これまでの経験で、どのような瞬間に仕事のやりがいを感じますか?
K. R.)
私の部署は製品の納入指示であったり、調整を行なったりするところなので、製品を制作する段階から材料手配の様子を見たりとか、細かく管理をしていきます。その結果、最終的に予定通りの納期で製品が無事に納品できたとなった時に、ホッとすると同時に達成感を感じます。それがひとつのやりがいですね。
K. A.)
私はK. R.さんと違ってみなさんの業務を後方支援するバックオフィス業務の担当なので、親会社や国の方針といった外的な事象に対して、どうやって対応していくかを検討したりします。どういうものがあったら便利か、どんなルールが必要なのかなど、方針や仕組みを考え、それに沿ってみなさんが行動してくださった結果、組織が機能していく。それが上手くいった時にやりがいを感じます。
F. S.)
違う部署の人たちのやりがいを聞くと、とても新鮮ですね(笑)。私は設計を担当しているので、シンプルに、自分が設計に携わったものが出来上がって、かつそれが無事に運転して、お客様に納品ができた時は、大きな達成感を得られます。私たちの製品は、メンテナンスをしながら長く使っていただくものですので、ずっと残り続けます。そして、地球環境に貢献していく。納品したあともその存在を実感し続けられるのもやりがいだと思います。
これまでに直面した課題や苦労には、どんなものがありましたか?それをどのように乗り越えましたか?
F. S.)
トラブルや、うまくいかないことはもちろんありました。製品の試運転をしてみたら思ったように機能しないということもありましたね。そういう時は現場の工事担当の方々が対応してくれますが、設計者がいないとわからないと言われれば私自身が調査をしたりもします。そして、現場の方々や上司に相談して、走り回って、解決します。大変ではありますけれど、それもまた経験値になりますから。個人的には、「苦労しないと成長しない」とも思っています。
K. R.)
私も苦労した経験はいっぱいあります(笑)。入社2、3年目だったと思いますが、建設部隊の方に物を納めなくてはならないタイミングで、品物のリストを作って、いつまでに納入するというスケジュールを組んで、「これで大丈夫だろう」となったのですが、実際は自分が想定していなかった梱包を開けるなどの細かい作業などがあって、予定通りに進まなかったということがありました。そのころはイメージできる仕事範囲が狭かったのですね。やはり経験を積んで視野を広げていくことが大事だと痛感しました。
K. A.)
私が経験したのは、トラブルというより、“仕事上の苦労”なのですが、入社してすぐに担当した業務が、新入社員がやる仕事なので難易度は高くないものの、作業量が膨大で。他にも学びたいことややりたいことはあるのだけれど、やらなくてはならない膨大な業務を自分でやり切らなくてはならないので、時間が取れない状況が続きました。それでも頑張って続けていけば慣れてもくるし、こなせるようにはなるのですが、最初のうちは不安でしたね。このままで大丈夫なのかなって。
そういった失敗や苦労を、どうやって乗り越えられたのでしょうか。
F. S.)
同僚や上司の助けに頼りました。自分だけで解決しないものは、どうやっても解決しない。自分で考えることは大事ですけれど、それだけでは難しいのかなと。この会社は周囲の人たちが協力的で、ヒントやアドバイスをたくさんもらえるので、それは失敗を乗り越えるための助けになりますね。
K. A.)
私も、うまくいかなかった時期はひとりでモヤモヤを抱えていたのですが、上司に相談をしたら道が開けました。最初は「そんなのしょうがないじゃない」と言われるかと思ったのですが、思っていた以上に真剣に向き合っていただいたのがきっかけで、最終的には手が回らない部分は業務委託にすることで解決しました。その結果よりも、私の問題に対してきちんと向き合っていただけたのが本当に嬉しくて、「頼っても良かったのだな」と実感できたのを覚えています。
K. R.)
結局、ひとりで悩んでいても何も解決しないということはよくありますよね。そういった意味でも、さっき後輩への指導の場面でも言いましたけれど、何かあった時に“頼られる側”の人間になることを意識する必要もありますよね。トラブルや苦労を経験したことを糧にして、それを誰かのトラブル解決に役立てられれば。“持ちつ持たれつ”ではないですけれど、自分たちの経験が将来的には組織全体のボトムアップに繋がれば良いですね。
さまざまな経験を経て、目標やビジョンもさらに大きくなっていると思います。これからはどんなキャリアを歩みたいと思いますか?
F. S.)
今後の目標としては、自分が担当していくプロジェクトにおいて、リーダー的な存在として周りを引っ張っていくこと。そういうポジションになっていきたいと考えています。これからは後輩も増えていきますから、自分のことだけではなく、後進の指導も考えながら、リーダーシップを発揮していきたいですね。加えて、技術者としてこの仕事に就いたからには、スペシャリストとして社会と会社に貢献していくのが理想だとも思っているので、さらに研鑽を積んでいこうと思います。
K. A.)
マネージャーになって周囲を見渡しながら、チームで成果を上げていくということを実践したいというのが、現時点での目標ですね。大切なのは、広い視野を持つことだと思います。チームのメンバーが何を考え、何を見ているのかにまでを考えて動けるようになれればいいですね。それが、自分が好きな今の会社の存続や発展を支えることに繋がると信じていますから。
K. R.)
私は、自分の関わっている案件の全体的な取りまとめができるような人になりたいという思いがあります。他部署であったり、ベンダーさんだったりを、繋ぐ部分として活躍したいのです。それには、全体を見渡す俯瞰した視点も必要になりますから、それを身に着けたいと思っています。
最後に、これから三菱重工パワー環境ソリューションで働きたいと考える若い世代にメッセージをお願いします。
K. R.)
まず、環境に興味があって入社を希望されて方々にお伝えできることは、間違いなくその興味がある分野で働けますよ、ということですね。そのうえで、働く環境としても申し分ないと言えると思っています。風通しの良さとか、雰囲気の良さというのは定量的に見えるものではないですが、ここでお話してきた通り、私たちは実際にこの会社の働きやすさを存分に実感してきました。ぜひこの環境を味わってもらえればと思います。
K. A.)
体当たりでいろいろなことに挑戦する意欲のある人たちと、一緒に働きたいですね。私は、何事も経験をしないと始まらないと思っています。私自身、若い時に受けた衝撃や、さまざまな経験は、今振り返っても忘れられないものになっています。この会社は、新人を大切にしてくれる会社ですし、自分から手を挙げれば何かをやらせてもらえるという、経験を積むには最高の環境があります。ぜひその環境を活かして欲しいと思います。
F. S.)
地球環境問題という、世界規模レベルの問題に直面している時代ですが、この問題はこれからもずっと向き合っていかなくてはならないものだと思っています。この会社の名称には「環境ソリューション」と入っているのを見てもおわかりかと思いますが、環境問題に対処し、貢献していく会社です。規模も大きく、やりがいもある会社であることは間違いないので、ぜひ一緒に働きながら、サステナブルな社会を築き上げていきましょう。
本日は有難うございました。