九州電力株式会社 新大分発電所向けGTCC発電設備を受注 M501J形ガスタービンを採用した高効率発電システム

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、九州電力株式会社から新大分発電所向け出力48万キロワットの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備1基を受注しました。最新鋭のM501J形ガスタービンを中核機器とする高効率のGTCC発電設備で、運転開始は2016年7月の予定です。

 今回のプロジェクトは、大分市の大野川河口に位置する九州電力最大の火力発電所である新大分発電所に大容量のGTCC発電設備を増設するもので、運転開始後は、電力の安定供給に応えていくこととなります。なお、今回の増設により、同発電所全体のGTCC発電設備は計14基、総出力は277万5,000キロワットに達します。

 GTCC発電設備は、M501J形ガスタービンのほか、最終翼50インチの蒸気タービンSRT-50、排熱回収ボイラー、発電機などのパワートレインで構成されます。

 J形ガスタービンは当社が独自技術により開発した世界最高水準の発電端熱効率を誇る最新鋭機で、環境負荷の低減にも大きく貢献するものです。現在までの受注累計は今回分も含め29基。そのうち10基が運転を開始しており、累計運転時間は4万時間を超えています。

 GTCC発電設備は、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電できる高効率発電システムです。
当社はこれまでに、GTCC発電設備を新大分発電所向けをはじめ国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得しています。今後も、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備をグローバル市場で積極的に提案していく方針です。

 当社は、三菱重工業と日立製作所の両社が持つ総合力と製品事業を継承し、火力発電システム向けフルレンジの製品群とトータルソリューションを提供できることが強みです。今後も、火力発電システム市場の多種多様なニーズに的確に対応しつつ、グローバルトップを目指して受注活動に取り組んでいきます。

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