DIASYSとは
プラントの性能を最大限に発揮し、高い信頼性と稼働率を実現するために開発した分散型制御システム(DCS)、それが“DIASYS(Digital Intelligent Automation SYStem)”です。
1980年代に火力発電所向けの制御システムとして開発されたDIASYSシリーズは、これまでに2,700以上のプロジェクトで採用され、60以上の国に納入してきました(2023年6月末現在)。
2000年にリリースされたDIASYS Netmationでは、制御装置の信頼性の高さとユーザー目線に立った操作監視・エンジニアリングツールが高く評価され、火力発電所のみならず、ロケットの打上げ設備、LNG船、工場管理システム、オフィスビル管理システムなど、様々な設備、製品の制御監視システムとして稼働しています。
そしてDIASYS Netmation4Sについては、DIASYS Netmationの使い勝手はそのままに、2013年に機能安全規格(IEC61508:2010)認証取得したことで、ハードウェアの信頼性を大幅に向上させ、安全度水準(SIL:Safety Integrity Level)要求にも対応できる保護回路を搭載することができるようになりました。
また、オープンネットワーク環境でもセキュアなシステム構築をサポートするためのセキュアゲートウェイをリリースし、遠隔での設備監視、予防保全など、最新のICTを活用したお客様価値創出のためのデータ収集が容易にできるようになりました。
これにより、小規模システムから大規模システムまで、設備の制御監視から保護機能まで、DIASYSシリーズを提供することで、より一層お客様のビジネスに貢献します。
最新の制御システムDIASYS Netmation / DIASYS Netmation4Sについては関連リンクをご覧ください。
DIASYSシリーズの歴史
1980年代初めに当時のDEC社製mini-computerを使用したシステムに端を発し、その後1980年代後半にintel社製シングルボードコンピュータを採用し本格的なDDC(Direct Digital Control)システムを構築しました。
これと同時期に、POL(Program Oriented Language)言語の作成ツールとして、オリジナル言語であるIDOL(Interpreter DDC Oriented Language)を開発し、ソフト的なバージョンアップ、様々なプラットフォーム(DOS系、Unix系、Linux系、Windows系)への対応を経て、現在も使用されています。
1990年頃、それまで主に購入品を使用していた制御モジュール類について社内開発を行い、当時最新の32bitCPUを採用したCPUモジュール(M386CPU)をはじめ、制御装置に使用するほぼ全てのモジュール、電源装置についてリニューアルを行いました。
当時既に制御盤の設計 / 製作は社内で実施しており、モジュールの内製化となりました。
その後、1990年代後半、2000年代前半に2度の大きな制御装置のリニューアルを実施し、現在ではDIASYS Netmationと、安全計装システムとしても構築できるDIASYS Netmation4Sをリリースし、現在に至っています。