M501J形ガスタービン2基を中核機器とするGTCC発電主要設備供給契約 韓国の大宇建設と締結 J形ガスタービンの同国向け累計13基に
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、韓国の大宇建設(Daewoo Engineering and Construction Ltd.)と、抱川火力複合発電所(Pocheon Combined Cycle Power Plant)向けガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電主要設備供給契約を締結しました。最新鋭のM501J形ガスタービン2基と蒸気タービンおよび発電機などの主要機器で構成されるもので、運転開始は2016年11月の予定です。これにより、M501J形ガスタービンの同国向け受注基数は13基に達します。
今回のGTCC発電所は、大宇建設傘下の特別目的会社(SPC)である大宇エナジー社(Daewoo Energy Co., Ltd.)が首都ソウルの北西約45キロメートルの抱川市に建設するもので、当社は主要機器を製作・供給し、首都周辺の旺盛な電力需要に向けた同発電所の電力安定供給に貢献します。
M501J形ガスタービンは当社が独自技術により開発した60ヘルツ機です。タービン入口温度1,600℃を達成したことにより、世界最高水準の高効率運転を実現します。
この最新鋭機は2009年の市場投入以来、国内外で順調に受注を拡大、現在までの累計は韓国向け13基も含め27基に達し、そのうち10基は営業運転を開始しています。また、50ヘルツ機であるM701 J形ガスタービンについても2基受注しています。
GTCC発電は、化石燃料を使用した最もクリーンかつ高効率な発電設備です。ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができるのが特徴で、高い燃費効率でエネルギーの有効利用と環境負荷低減に貢献します。このGTCC発電にJ形ガスタービンを用いると、従来型石炭焚き火力発電と比べCO2排出量を約50パーセント低減することができます。
当社は今後もこの最新鋭機であるJ形ガスタービンの市場浸透に一層力を注いで、資源の有効利用と環境負荷の低減に貢献していきます。
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