インドネシアの紙・パルプ最大手APP向け蒸気タービン発電機4セットを受注
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、インドネシアの紙・パルプ最大手であるアジア・パルプ & ペーパー グループ(Asia Pulp & Paper Group:APP)の製紙工場向けに、出力12万5,000キロワットクラスの蒸気タービン発電機4セットを受注しました。APP傘下のPT. OKI Pulp & Paper Mills (OKI)が新設するインドネシア国内最大級の製紙パルプ工場(OKIプロジェクト)の中核設備となるもので、2015年9月より順次出荷の予定です。
製紙工場は、インドネシア南スマトラ州に総工費26億ドル(約2,600億円)を投じて建設するもので、製紙能力は年間約200万トン規模となる計画です。
今回の蒸気タービン発電機セットは、中国国営傘下のエンジニアリング会社、China National Machinery Import & Export Corp. (CMC)を経由して納入します。CMCは蒸気タービン建屋内の補機・配管類を供給する計画です。
蒸気タービン4セットのうち、2セットは当社横浜工場(金沢)から、残りの2セットは中国山東省のJVパートナー(注)であるQingdao Jieneng Steam Turbine Group Co., Ltd. (QJST)工場において組立・出荷される予定です。
今回当社が受注した蒸気タービンは、この製紙工場の稼働を支える自家発電設備となるだけでなく、蒸気タービンから抽出される蒸気の一部は紙・パルプ製造プロセスにも使用される計画です。当社は1993年以降、同様の蒸気タービン発電機をAPPのインドネシア内工場向けに累計14セット納入しており、今回の受注は、この20年以上にわたる運転実績と信頼性が高く評価されたことによるものです。
当社は今回の受注を弾みとして、国内外の自家発電市場で一層積極的に営業活動を展開し、各国・地域の産業基盤の確立に貢献していきます。
- 当社とQJSTは、2013年2月にMitsubishi Heavy Industries Jieneng (Qingdao) Steam Turbine Co., Limitedを設立。陸用蒸気タービン(5万~20万キロワット)の設計・販売および舶用タービンの販売で協業しています。
以上