地熱発電設備をフルターンキー契約で受注 メキシコ向け13基目
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、メキシコの発電会社であるGrupo Dragon社傘下のGEODESA社(Geotermica para el Desarrollo S.A.P.I. de C.V.)から出力2万5,000キロワットの地熱発電設備をフルターンキー契約で受注しました。メキシコ向け地熱発電設備の受注は今回で13基目。運転開始は2016年の予定です。
今回の地熱発電設備は、当社のメキシコ拠点であるMHPS-MEX(Mitsubishi Hitachi Power Systems de Mexico, S.A. de C.V.)を通して受注したものです。同国初の民間企業による地熱発電所で、メキシコ中西部のナヤリット(Nayarit)州ドモデサンペドロ(Domo de San Pedro)に建設されます。
プロジェクトにおいて当社は、蒸気タービンなどの主要機器および補機の設計・製作・調達・据付・土建工事・試運転などを担当します。
Grupo Dragon社は2ヵ所の風力発電所を運営中で、現在、地熱と太陽光発電所の開発を進めています。今回の地熱発電設備稼動後は、他企業に電力を供給して、その旺盛な企業活動を支えることとなります。
メキシコは世界第5位の地熱資源保有国です。当社はこれまでメキシコ連邦電力庁(Comision Federal de Electricidad:CFE)から、2つの発電所向けに各6基(計12基)の地熱発電プラントを受注してきましたが、今回の受注はそれらに続くものです。メキシコでの発電設備容量に占めるMHPSのシェアは火力・地熱あわせて約40パーセントに達しており、当社にとって重要な市場となっています。
地熱発電は、地中深くに存在するマグマ溜まりに熱せられた熱水のエネルギーを利用して、タービンを回して発電するものです。太陽光発電や風力発電などのように天候に影響されることがなく、24時間フル稼働できるので、設備利用率は約70パーセントと、風力や太陽光と比べ格段に高いのが特徴です。また、CO2排出量が極めて少ないクリーン発電でもあります。
当社は、火力と地熱発電システム分野全般にわたってトータルソリューションを提供することのできる企業です。そのうち、地熱発電分野では、これまで世界13ヵ国から100基超のプラントを受注し、その設備容量(300万キロワット以上)は世界の地熱発電設備容量の約3割に達しています。
当社は今後も、地球温暖化防止に貢献する地熱発電設備の受注活動を積極的に展開していきます。
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三菱重工グループについて
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