フィリピンの石炭火力発電所向け蒸気タービン、発電機各2基を受注 複合企業 サン・ミゲル向け受注累計6セットに
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、フィリピンの複合企業、サン・ミゲル(San Miguel Corporation:SMC)傘下の独立系電力事業者(IPP)が建設する出力各15万キロワットのリマイ(Limay)石炭火力発電所3、4号機向けに、蒸気タービンおよび発電機各2基を受注しました。2013年の同発電所1、2号機向けに続く連続受注で、EP(設計・調達)を担当する台湾の台塑重工(Formosa Heavy Industries Corp:FHI)に供給します。納期は2016年4月と同年7月の予定です。
リマイ発電所3、4号機は、SMCコンソリディティッド・パワー社(SMC Consolidated Power Corporation)がルソン島南西部のバターン州に建設するもので、運転開始後は、首都マニラ周辺の旺盛な電力需要に応えることとなります。
当社は石炭火力発電設備の主要機器となる蒸気タービン、発電機を供給するほか、技術者を派遣し、機器据付け・試運転の指導に当たります。
サン・ミゲルはフィリピンを代表する名門企業です。当初はビールなど酒類専業としてスタートしましたが、近年、経営の多角化を推進、電力事業、建設業(高速道路)、金融業、航空業などに参入して、現在では、石油大手ペトロンなどを傘下に収める巨大な企業集団を形成しています。
また、台塑重工は、石油化学、合成樹脂製造、電子部品製造、運輸、医療、教育などを幅広くカバーする台湾最大の民間企業集団、台塑グループの中核企業です。
当社は、リマイ発電所1~4号機向けのほか、2013年には、同じくサン・ミゲルの電力部門が手掛けるミンダナオ島のマリタ石炭火力1、2号機向け蒸気タービン・発電機各2基を受注しており、今回で、同社傘下の発電所向けに計6セットを受注したこととなります。
当社は、火力発電システム向けフルレンジの製品群とトータルソリューションを提供できることが強みです。今後も、火力発電システム市場の多種多様なニーズに的確に対応しつつ、電力の安定供給に寄与して、各国・地域の経済発展に貢献していきます。
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