イラク ハルサ火力発電所4号機の改修工事を受注 イラク復興に寄与

調印式の様子
調印式の様子

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、イラク電力省(Ministry of Electricity:MOE)からハルサ(Hartha)火力発電所4号機(出力20万キロワット)向け改修工事を受注しました。老朽化した発電設備の主要機器更新を含む大規模な工事で、工事完了は2017年5月の予定です。改修工事の資金には日本政府がイラク政府に供与する円借款が活用されます。

 ハルサ発電所はイラク南部のバスラ州に位置するガス・油焚き火力発電所です。当社(当時・三菱重工業)が1980年に納入した発電設備で、同地域への電力供給で重要な役割を果たしてきました。しかし、3度にわたる戦争で一部が破損、また設備の老朽化も進行し、現在4号機は出力を定格の4割程度に落として運転する状態を余儀なくされています。今回の工事は、これらを改修して定格運転を実現、イラク復興への貢献を目指します。

 具体的には、中核機器であるボイラー、蒸気タービン、発電機の主要部品を更新するとともに、計装装置にも最新の分散型制御システム(DCS)を導入するなどして、設備の信頼性を高めます。
 据付けなどの現地工事は、トルコのエンジニアリング企業であるGAMAパワー社(GAMA Power System Engineering & Construction INC.)が担当します。

 当社は同発電所以外にも、イラク電力省向けにタジ(Taji)火力向け、アル・ムサイブ(Al-Musaib)火力向け、モスル(Mosul)火力向けなど、改修工事の実績を多数有しています(いずれも当時・日立製作所)。

 今回の改修工事を通して、当社はイラク国内の電力供給機能の復旧にさらに寄与するとともに、今後も、電力の安定供給と発電の効率化に協力して、同国の経済・社会の復興に貢献していきます。

以上


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