燃料電池複合発電システムと制御システム(DIASYS Netmation 4S) グッドデザイン賞を受賞

発行 第 071号

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の燃料電池複合発電システム「HYBRID-FC powered by SOLIDIA」と制御システム「DIASYS Netmation 4S」が、公益財団法人 日本デザイン振興会が主催する2015年度グッドデザイン賞を受賞しました。ともに高い機能性や信頼性、安全性を追求しながら、それらに対応したデザインに取り組んだことが評価されたものです。

製品名称: 燃料電池複合発電システム
固有名称: HYBRID-FC powered by SOLIDIA
製品概要: 固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービンを組み合わせた高効率複合発電システムで、高い発電効率と大幅なCO2削減を実現します。将来的には、大型火力発電設備の高効率な代替機種となることを目指しています。
製品名称: 制御システム
固有名称: DIASYS Netmation 4S
製品概要: プラントの性能を最大限に発揮させ、高い信頼性と稼働率を実現する分散型制御システムです。機能安全規格(IEC61508:2010)の認証を取得したシステムで、火力、地熱などの発電所の制御監視はもちろん、ロケットの打上設備やLNG船、工場、オフィスビルなどの制御監視も行っています。

 今回応募した燃料電池複合発電システムは、優れた環境性能を一般にアピールすることで、人々の環境への関心を高めたいと考え、先進性を視覚的に表現しました。その結果、「社会の各方面で『安全で持続可能なエネルギー環境社会』の構築のために期待される」として評価されました。
 また、制御システムについては、「機能安全規格に対応したモジュール」の「識別容易性を持たせた配色」をはじめ、「機能性、信頼性、安全性、ユーザービリティが技術的、意匠的に効果的にデザインされている」ところが高く評価されました。

 この2つの製品は、10月30日(金曜)から11月4日(火曜)まで東京都港区の東京ミッドタウンで開催されるグッドデザイン受賞展「グッドデザインエキシビジョン2015(G展)」に、他の受賞製品とともに出展されます。

 グッドデザイン賞は、1957年に創設されたわが国唯一の総合的デザイン評価・推奨制度です。単に美しいデザインを選ぶコンペではなく、そのデザインによって生活や産業の質が向上するかどうかを総合的に判断する仕組みで、受賞のシンボルである「Gマーク」は、優れたデザインを示す証しとして広く親しまれています。

 当社は今回のグッドデザイン賞受賞を励みとして、今後も、性能、デザインともに優れ、世界の人びとの安心・安全な暮らしに役立つものづくりに一層積極的に取り組んでいきます。

HYBRID-FC powered by SOLIDIA実証機 (九州大学伊都キャンパス)
DIASYS Netmation 4S

以上