韓国の大韓油化工業向けH-25形ガスタービンなどを受注 エチレン増産を支える
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、韓国の大韓油化工業株式会社(Korea Petrochemical Ind. Co., Ltd.:KPIC)がエチレン増産のために導入する発電設備向けH-25形ガスタービンおよび発電機を受注しました。同国南東部の工業都市、蔚山広域市に位置する温山エチレン生産工場内に建設するもので、運転開始は2017年6月の予定です。
今回の受注は、2006年に受注した同工場向けH-25形タービンに続くものです。エチレン工場からの派生ガス(メタンオフガス)を燃料とする高効率ガスタービンで、運転開始後は、工場電力の一部を賄うとともに、高温の排ガスをエチレンプラントへ供給して、熱を利用することで、エチレン生産量を現在の年間47万トンから同80万トンに増強する計画です。取扱商社は伊藤忠マシンテクノスです。
H-25形ガスタービンは、信頼性の高いヘビーデューティ型ガスタービン(注)です。1987年の初号機受注以来、国内外で170基超の受注実績を持ち、市場の高い信頼を獲得しています。今回の受注は、温山工場で2008年5月以来運転を続けているH-25形ガスタービンの運転状況とこれらの実績が高く評価されたことによるものです。
当社は、高効率の大容量発電システムから中小型ガスタービンを活用した産業向け省エネシステムまでの火力発電向けフルレンジの製品群を擁して、この分野のトータルソリューションを提供しています。今後も、大規模電源市場はもちろん、H-25形ガスタービンを代表格とする産業向け省エネシステムにおいても積極的な営業を展開、多種多様なニーズに的確に対応して、各国・地域の経済発展と環境負荷低減に貢献していきます。
- 重構造型と呼ばれるタイプで、信頼度が高く、保守頻度が低いのが特徴のガスタービン。
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