2016年 西澤社長 年頭挨拶(要旨)
三菱日立パワーシステムズ株式会社
取締役社長 西澤隆人
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)が発足して間もなく2年が経とうとしています。当社事業をめぐる事業環境は厳しさを増していますが、統合2社のシナジーの発揮により、発足以来、受注は順調な伸びを示しています。これも、2015事業計画の初年度に策定した下記の目標が着実に成果を上げている証しです。今年もこの目標に積極的に取り組み、さらに加速させていきたいと思います。
- シナジーの成果を結果に表わすこと
- 各事業と生産拠点の全体最適をはかること
- サービス事業を強化拡大すること
昨年は事業環境と市場の激しい変化に迅速に対応するために、組織改革とグループの再編を実施しました。そのうち、全体最適を目指した北米、東南アジア、中国の統合会社の設立は確実に成果を上げつつあり、さらに、欧州の統合会社設立も計画しています。また、国内では昨年10月に2つの部に分かれていた海外営業部の統合、ガスタービンと蒸気タービン技術本部の統合を断行するとともに、集じん装置事業を担う新会社を設立しました。これらにより、シナジーの更なる創出と受注・収益の拡大を目指します。
GEのAlstom買収が成功した今、私たちに立ち止っている暇はありません。今年4月には最大の懸案であった人事処遇制度の統合も実現し、まさにOne Companyとなります。今こそ、ガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)や石炭ガス化複合発電(IGCC)のような高効率の火力発電技術と世界一の環境技術を高々と掲げて、今世紀最大の課題であるエネルギーと環境問題の解決に寄与していくとともに、最大限のシナジーを発揮して、地域社会の発展に貢献しつつ、世界No.1プレイヤーになることを目指しましょう。
この目標を達成するためには、国境を越えてMHPSと世界中のグループ会社がOne Teamとなり、メンバー全員が一人も欠けることなく自らの役割を果たし、MHPSがよりグローバルな企業に変身していくことを期待しています。グループ員一人ひとりの努力とそのチームワークなくして、MHPSの成長も地域社会への貢献もありえません。
それから、安全と品質の問題も忘れてはなりません。この問題に終りはなく、絶え間ない改善への取り組みが必要です。新年を迎えるに当たり、今一度、原点に立ち戻り、安全と品質管理の徹底をはかっていきましょう。
最後になりましたが、人は会社の宝です。肉体的にも精神的にも健康でなければ良い仕事はできません。皆さん一人ひとりが自分の健康管理に留意するとともに、全員で働きやすい職場環境づくりに取り組んでいきましょう。
厳しい時こそ真の力が試されます。自分たちの力と技術を信じ、今こそ、臆することなく挑戦する時です。そして、統合3年目をさらに充実した素晴らしい年にしていきましょう。
以上
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 モビリティの電化・知能化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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