米国向けM501GAC形ガスタービンを受注 NTE エナジー向け連続受注

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、米国の発電会社であるNTE エナジー社(NTE Energy)が新設するキングスマウンテン発電所(Kings Mountain Energy Center)向けM501GAC形ガスタービンを受注しました。天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の中核機器となるもので、運転開始は2018年の予定です。

 今回のM501GAC形ガスタービンは、当社の米国拠点であるMHPSA(Mitsubishi Hitachi Power Systems Americas, Inc.)を通して受注したものです。NTE エナジー向けガスタービンの受注は、昨年8月のミドルタウン発電所(Middletown Energy Center、オハイオ州)向けに続くものです。

 キングスマウンテン発電所は、NTE エナジー傘下のNTEカロライナLLC(NTE Carolinas LLC)が建設・運営するもので、ノースカロライナ州クリーブランド郡に建設されます。出力は47万5,000キロワット。運転開始後は、約40万世帯分の電力を供給する計画で、地域の旺盛な電力需要に応えていくこととなります。

 GTCC発電設備は、M501GAC形ガスタービンのほか、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機などで構成されます。当社はこのうち、主機であるガスタービンと発電機を供給するほか、技術者を派遣して現地の指導に当たります。
 なお、M501GAC形ガスタービンは、MHPSAの生産拠点であるサバンナ工場(ジョージア州)で製作します。

 NTE エナジーのCEO セス・ショートリッジ(Seth Shortlidge)氏は次のように述べています。「MHPSがパートナーであることを喜んでいます。同社の先進的なガスタービンは、その効率性、信頼性、柔軟な操作性において市場をリードしており、まさに、今回のプロジェクトで私たちが求めているクオリティを有しています。」

 MHPSAの副社長デビッド・ブロゼック(David Brozek)は、次のように述べています。「今回のM501GAC形ガスタービンの受注は、NTE エナジーのミドルタウン発電所向けに続くものですが、この受注には2つのポイントがあります。一つは、MHPSが同社の信頼あるパートナーとして認められたこと。もう一つは、M501GAC形が同社の要求と最も合致するガスタービンであると認められたことです。M501GAC形ガスタービンは定格出力27万6,000キロワットで5年間運転した際の稼働率が99パーセントに達したことが第三者機関によって認定されています。」

 G形ガスタービンはこれまでに北米向け52基を含め、すでに世界で97基の受注実績を有しており、全世界で300万時間以上の運転時間を誇っています。そのうち、北米向けM501GAC形の受注累計は今回分を含め23基に達します。

 NTE エナジーは、フロリダ州セントオーガスティン(Saint Augustine)に本拠を置く電源開発会社です。電源の開発・買収・発電・送電・売電などを手掛け、オハイオ、テキサス、ノースカロライナなどの各州で事業を展開しています。

 GTCC発電は、化石燃料を使用した最もクリーンかつ高効率な発電方式です。当社は今後も、J形ガスタービンやM501GAC形ガスタービンなどの高効率ガスタービンとGTCC発電設備の市場浸透に一層力を注いでいきます。

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