三菱日立パワーシステムズ環境ソリューション株式会社(MHPS-ES)が新分野へ参入 脱硫装置の国内アフターサービス事業と水処理装置事業

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)グループの集じん装置事業会社である三菱日立パワーシステムズ環境ソリューション株式会社(MHPS-ES)は4月1日から、脱硫装置の国内アフターサービス事業と水処理装置事業へ新たに参入します。これにより、集じん装置事業とこれら事業とのシナジーをはかって顧客対応力を強化し、事業拡大を目指します。

 新たな事業となる脱硫装置のアフターサービス事業は、三菱重工グループの三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社(MHIEC)から、また、水処理装置事業は、同じく三菱重工メカトロシステムズ株式会社(MHI-MS)からそれぞれ移管を受けて手掛けるものです。
 今回のMHPS-ESの事業拡大は、AQCS(Air Quality Control Systems:大気環境対策システム)製品機種のフルライン化を実現したMHPSグループが、次のステップとして、AQCSバリューチェーンの更なる充実とアフターサービス事業の拡大に向け踏み出すものです。

 新たに参入する国内向け脱硫装置アフターサービス事業には、ガス・ガスヒーター(GGH)熱回収装置やGGH再加熱器のアフターサービス事業なども加わります。また現在、MHPSが手掛けている、旧バブコック日立株式会社(BHK)の脱硫装置アフターサービス事業も2016年度中にMHPS-ESに移管します。

 MHPS-ESは水処理装置事業にも力を注いでいきます。水処理装置のうち、脱硫装置の排水処理は、火力発電プラントを構成する重要なシステムで、この分野に参入することで同社は今後、AQCSと並んで排水処理分野でも環境に配慮した火力発電システムを提供することができるようになります。また、発電プラント以外の各種産業向け水処理装置事業についても、MHI-MSの技術と豊富な経験を引き継ぎながら展開していきます。

 MHPS-ESは、2015年10月に営業を開始した集じん装置専業会社です。MHI-MSと株式会社日立プラントコンストラクション(HPC)がそれぞれ手掛けていた集じん装置事業を統合してスタートしたMHPS100%出資子会社で、MHPSグループが製品機種のフルライン化を実現して展開する多様なAQCS事業の一翼を担っています。

 MHPSとMHPS-ESは今後も、密接に連携しながら、多様な顧客ニーズに的確に応えるAQCS製品の事業展開をはかっていきます。

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