米国エクソンモービル社と協業 LNG製造コスト低減へ発展型ガスタービン・コンプレッサ技術の適用を推進
三菱重工業株式会社
三菱重工コンプレッサ株式会社
三菱日立パワーシステムズ株式会社
三菱重工業、三菱重工コンプレッサ(MCO)、および三菱日立パワーシステムズ(MHPS)の3社は、LNG(液化天然ガス)分野での米国エクソンモービル社(Exxon Mobil Corporation)との協業を発表しました。これは、最新のH-100形ガスタービンと最先端のコンプレッサを適用することにより、LNGプラントの簡素化とライフサイクルコストの削減をはかるとともに、MHPSの既存2軸ガスタービンの技術向上を通じてプラントの環境負荷低減を目指すものです。
MHPSのH-100は、高効率で信頼性が高く保守が容易な中型のヘビーデューティ型(注)ガスタービンです。この2軸ガスタービンをLNGプラント用コンプレッサの駆動機として使うことにより、省スペース、可変速による幅広い運転範囲の確保、フル圧力での起動が可能となるなどの利点が得られます。
これに関し、三菱重工社長兼CEOの宮永俊一は、次のように述べています。「エクソンモービル社は、プロジェクト実行力と効率性で業界のリーダーと広く認知されています。同社との協業により、当社は、当社が開発した高効率でかつ費用効果に優れ、環境負荷を低減する次世代ガスタービンの適用を通じ、同社の持つLNGプロジェクトに関する技術的な専門知識や識見・経験が得られることになるでしょう。このたび、LNG施設用としてMHPSのH-100形ガスタービン技術を同社に承認していただけたことは非常に光栄であり、本協業を継続することで、LNGコストの一層の削減やプラント稼働率の最大化、そして長期安定運転を可能とする技術開発がさらに進むことを楽しみにしています。」
MCOとMHPSによるLNG主要冷却パッケージの開発は、三菱重工のオイル&ガス関連事業にとって、市場ニーズを満たし、三菱重工グループ各社の製品ラインアップを時流に合わせて統合していく手法の好事例となるものです。
- 重構造型と呼ばれるタイプで、信頼性が高いことに加え、設置現場でのメンテナンスがしやすく保守頻度を低く抑えられるガスタービンです。
以上