国営バングラデシュ電源開発公社(BPDB)向けガスタービンを受注 インド建設・重機最大手のL&Tに供給
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、バングラデシュ電源開発公社(Bangladesh Power Development Board:BPDB)が新設するビビヤナ第3複合火力発電所(Bibiyana-Ⅲ)向けM701F4形ガスタービンを受注しました。同発電所を構成する出力約40万キロワットの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の中核機器となるもので、主契約者である丸紅株式会社の下でEPC(設計・調達・建設)を担当するインド建設・重機最大手のラーセン・アンド・トゥブロ社(Larsen & Toubro Limited : L&T)に供給します。運転開始は2018年の予定。
今回の発電所は、首都ダッカの北東約180キロメートルにある同国最大のガス田、ビビヤナ・ガス田近辺に建設される同国最大級のGTCC発電所です。
GTCC発電設備は、ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機などで構成されるもので、ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができるのが特徴です。当社は今回、これらのうち、M701F4形ガスタービン1基を製作・供給します。
発電所の運営主体となるBPDBは、電源開発、発電計画策定・実施、配電などを行う国営の電力公社です。1972年に電力・エネルギー・鉱物資源省傘下で発送配電一貫の電気事業者として設立されましたが、1994年に機能分離され、現在は都市部を中心に主に発電事業・配電事業などを行っています。
当社はバングラデシュに対し、これまでにハリプール発電所、ニューハリプール発電所、ベラマラ発電所などに向け、累計10基ガスタービンを納入しています。
同国では、経済発展を背景に慢性的な電力不足が続いており、新たな電源開発が数多く計画されています。当社はこれまで培ってきた顧客との関係や同国での実績を活かしながら、信頼性の高い発電機器を納入して、同国の電力不足の緩和、インフラ整備、経済発展に引き続き貢献することを目指します。
当社はGTCC発電設備やその中核機器を国内外で多数納入し、技術・実績両面で市場の信頼を広く獲得しています。今後も、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備とその中核機器をグローバル市場で積極的に提案していきます。
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