台湾電力から石炭焚きボイラー・環境設備改造工事を受注 台中火力発電所1~4号機向け
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、台湾のエンジニアリング・建設最大手のCTCI(CTCI Corporation)と共同で、台湾公営の台湾電力(台湾電力股份有限公司)から台中火力発電所1~4号機のボイラー・環境設備改造プロジェクトをフルターンキー契約で受注しました。完工は2019年11月の予定です。
今回の台中火力発電所1~4号機のボイラー・環境設備改造プロジェクトは、台湾の環境規制強化に伴って石炭焚きボイラーから発生するNOx(窒素酸化物)、SO2(二酸化硫黄)、および煤じんの排出抑制等を目的に実施するもので、当社はボイラー(バーナー)、ミル、脱硫装置、電気集じん機などの改造に必要な機器を製作・供給し、CTCIは土建・据付などの現地工事を手掛けます。取扱商社は三菱商事株式会社です。
台湾では2008年に制定された永続的エネルギー政策綱領(永続能源政策綱領)に基づき、2016年から2020年の間にCO2排出量を2008年の水準に抑え、2025年には2000年レベル(2億2,100万トン)まで削減することを目指しており、その他の環境汚染物質に対する排出規制も厳しくなってきています。こうした状況を踏まえ、既存石炭火力発電所の環境対策が強化されており、今回のプロジェクトもこの流れに沿ったものです。
台湾電力は発電から送電・配電までを一貫して行っている台湾唯一の公営電力会社です。当社は同社から、2003年に大潭(ダータン)発電所向けガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を、2011年に林口石炭焚き火力発電所1~3号機の建設プロジェクトを、2013年には通霄(トンシャオ)GTCC発電所建設プロジェクトを、いずれもCTCIと共同で受注しています。
当社は今後も、化石燃料の高効率利用と環境負荷低減を実現する当社設備の営業活動を積極的に展開し、電力の安定供給とNOx、SO2、煤じん等の排出抑制による環境改善に貢献していきます。
以上
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