台湾・長春石油化学向けに蒸気タービン発電設備を受注 苗栗工場のコージェネ設備増設プロジェクトで

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、台湾の長春石油化学股份有限公司(Chang Chun Petrochemical Co., Ltd.)向けに、定格出力4万9,000キロワット級の蒸気タービン発電設備を1セット受注しました。同社の苗栗工場(苗栗市)に石炭を燃料とするコージェネレーション(熱電併給)設備を増設するプロジェクトの中核機器となるもので、設備の運転開始は2018年前半の予定です。

 長春石油化学の苗栗工場は、台北市の南西約100キロメートルに位置しており、今回増設するコージェネ設備は、製造ラインの拡張に伴い、電力と蒸気の供給能力を増強するためのものです。

 当社は、電力のほかに2種類の工場プロセス用蒸気も抽気できる2段抽気復水タービン、ならびに復水器などの主要機器および補機の納入を、今回の契約に基づき担当します。取扱商社は三菱商事株式会社です。

 長春石油化学は、台湾の大手石油化学企業グループである長春企業集団の傘下企業で、台北市に本社を構え、苗栗市のほかに高雄市と雲林県にも工場を置いています。苗栗工場で稼働している3つの既設発電設備にも、当社は主要機器を納入しており、長春企業集団全体では蒸気タービン7基、ボイラー5缶の納入実績があります。今回の受注は、こうした実績に裏打ちされた信頼性が高く評価されたことによるものです。

 MHPSは今後も、国内外の産業用自家発電・コージェネ市場で一層積極的な営業活動を展開し、各国・地域の産業基盤強化に貢献していきます。

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