フィリピンに火力発電施設の「グローバルサービスセンター」を開設 東南アジア地域を中心に最適な運転・保守を支援
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は16日、フィリピンのマニラ近郊に位置するアラバン(Alabang)に、東南アジア地域を中心とする火力発電事業者を対象としてサービスを手掛ける「グローバルサービスセンター」(GSC)を開設しました。最新のICT(情報通信技術)や当社が長年にわたり培った火力発電システムについての知見を駆使することにより、リモートモニタリング(遠隔監視)などを通じて火力発電施設の最適な運転・保守(O&M)を支援するとともに、顧客のO&Mエンジニアの熟練度を高めるトレーニングにも取り組んでいきます。今秋からのサービス提供を予定しています。
同日現地では、これを記念して開所式典を開催しました。フィリピン政府からローウェル・バルバ(Rowel Barba) 貿易産業次官、在フィリピン日本大使館から石川和秀特命全権大使、東南アジア各国や日本の発電事業者、商社など関連業界からの幹部をはじめ、来賓が多数臨席。当社からは西澤隆人社長、石川雅雄常務執行役員らが出席し、GSCの概要やICTを活用した火力発電所向けサービスについて発表しました。
GSCは、1999年に兵庫県高砂市、2001年に米国オーランド(フロリダ州)に開設したリモートモニタリングセンターに次ぐものです。開業時の従業員は約20人で、グローバリゼーションの推進を目標に、現地のグループ企業などからコミュニケーション能力および技術力に優れた人材を集めており、日本からの技術移管と東南アジア地域に合わせた新サービスの開発も視野に入れて活動していきます。
GSCは3つのセンター機能を備えており、「サービスソリューションセンター」は保守用部品の管理や緊急人材派遣など顧客のニーズにワンストップで応えます。また、「リモートモニタリングセンター」は遠隔監視するだけでなく、警報管理や停止時間削減といった各種診断、各種データ収集・予測分析に基づきO&Mの改善に向けたソリューションを提供。「トレーニングセンター」はさまざまなシナリオへの対応訓練が可能な運転シミュレータを持ち、顧客のエンジニアチームが高度な技能を習得できるよう支援します。
MHPSはGSCを拠点として、幅広い発電事業者を対象に当社製の発電設備を導入していないところも含めて、顧客と緊密に連携・協力しながら、それぞれの発電施設に最適な遠隔監視・制御・O&Mサービス、一括集中管理など総合サービスを提供。設備の稼働率や効率の改善などを通じて、顧客の資産価値向上を推進していきます。また、当社の世界的な研究開発・製品エンジニアリング力やIoT(モノのインターネット)技術などを複合的に活用することにより、顧客の発電施設の運用効率を大幅に向上させることができるICTプラットフォームの構築に力を注いでいきます。
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三菱重工グループについて
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