コスタリカ国営電力公社(ICE)向けに地熱発電蒸気タービンを受注 ラス・パイラスII建設プロジェクトで
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、コスタリカ共和国の国営電力公社(ICE:Instituto Costarricense de Electricidad)向けに、出力5万5,000キロワット級の蒸気タービンを受注しました。同国のグアナカステ県に建設されるラス・パイラスII(Las Pailas II)地熱発電所の中核機器となるものです。
ラス・パイラスII地熱発電所の建設地は、コスタリカの北西部に位置しており、近隣には当社が2000年に蒸気タービンを納入したミラバレスIII(Miravalles III)地熱発電所があります。今回のプロジェクトは、地熱発電所増設で再生可能エネルギー由来の電力供給を増強することにより、気候変動への影響緩和を目指すものです。
同プロジェクトの設計・調達・建設マネジメントは、スペインのエンジニアリング企業であるイニテック社(INITEC Energia S.A.)が担当しています。当社は、イニテック社を通じて蒸気タービンを供給するほか、長年のEPCコントラクターとしての知見を活かし、技術者を派遣して据付・試運転の指導に当たります。発電機は三菱電機株式会社製を採用します。
コスタリカは世界第11位の地熱発電能力保有国です。同国は近年の順調な経済成長を背景に電力需要が増加しており、ICEでは地熱発電所の新設および出力増強に力を注いでいます。当社はこれまで、同国の地熱発電所向けではミラバレスの2ヵ所に合わせて3万2,000キロワットとなる設備を納入した実績を有しています。
当社は、火力発電および地熱発電システム分野においてトータルソリューションを提供できる企業です。そのうち地熱発電分野では、これまで世界13ヵ国から100件を超える受注実績を持っています。その総設備容量は300万キロワット超に達しており、世界の地熱発電設備容量実績でトップクラスのシェアを確保しています。特に、過去2年でメキシコに2件(7万5,000キロワット相当)の地熱発電所を納入しており、ラテンアメリカは当社にとって重要な市場となっています。
MHPSは今後も、世界市場で地熱発電機器・設備の提案を積極的に行い、地球温暖化防止に貢献していきます。
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