バングラデシュ向けにM701F形ガスタービンを連続受注、LTSAも締結 シラジガンジ(Sirajganj)GTCC発電所建設プロジェクトで

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、バングラデシュで計画されているシラジガンジ(Sirajganj)火力発電所建設プロジェクト向けに、M701F形ガスタービンを受注しました。同発電所を構成する出力40万キロワット級の天然ガス・油焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備の中核機器となるもので、併せて長期メンテナンス契約(LTSA)も締結しました。運転開始は2018年7月の予定です。バングラデシュでの受注は、今年4月のビビヤナ第3複合火力発電所(Bibiyana-III)に次ぐものとなります。

 今回の発電所は、首都ダッカの北西約150キロメートルに建設される同国最大級のGTCC発電所です。

 GTCC発電設備は、ガスタービン、蒸気タービン、排熱回収ボイラー、発電機などで構成されるもので、ガスタービンでの発電に加え、その高温の排ガスを利用してボイラーで蒸気を発生させ、蒸気タービンでも発電ができるものです。当社は今回、これらのうち、M701F形ガスタービン1基を供給するほか、据付・試運転期間中の指導員を派遣します。発電機は三菱電機株式会社製を採用します。また、運転開始後は、LTSAに基づき、ガスタービンの保守・管理、定期点検用の部品の供給、および運転の遠隔監視サービスなどに当たることとなります。

 発電所の事業主体となるのは、バングラデシュ政府傘下の地域電力公社である北西部発電会社North-West Power Generation Company Limited(NWPGCL)と、シンガポールのSembcorp Utilities Pte. Ltd.による合弁会社です。当社はSembcorp Utilities社の100パーセント出資子会社を通じてガスタービンを受注、同合弁会社を通じてLTSAを締結しました。

 NWPGCLは、国営のバングラデシュ電源開発公社(Bangladesh Power Development Board:BPDB)の100パーセント子会社で、同国北西部を管轄する地域電力公社です。一方、Sembcorp Utilities社は、シンガポールの複合企業体であるSembcorp Industries Ltd.の公共インフラ事業会社で、アジア・中東諸国で積極的に発電事業を手掛けています。

 当社はバングラデシュでは、これまでにニューハリプール発電所、ベラマラ発電所、ビビヤナ発電所などに、累計8基のガスタービンを受注しています。
 同国では、経済発展を背景に慢性的な電力不足が続いており、新たな電源開発が数多く計画されています。当社はこれまで培ってきた顧客との関係や同国での実績を活かしながら、信頼性の高い発電機器を納入して、同国の電力不足の緩和、インフラ整備、経済発展に引き続き貢献することを目指します。

 MHPSは、GTCC発電設備やその中核機器を国内外で多数納入し、技術・実績両面で市場の信頼を広く獲得しています。今後も、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備とその中核機器をグローバル市場で積極的に提案していきます。

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