香港電燈向けに天然ガス焚きGTCC発電設備を連続受注 ラマ火力発電所11号機建設プロジェクトで
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、香港(香港特別行政区)の香港電燈有限公司(HKE:The Hongkong Electric Co., Ltd.)が建設する出力35万キロワット級のラマ(Lamma)火力発電所11号機向けに、天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備を受注しました。主契約者の三菱商事株式会社を通じて主要機器を納入し、2022年1月の運転開始を予定しています。ラマ火力発電所に納入するGTCC発電設備では、一昨年末の10号機向けに次いで連続での受注となります。
今回のGTCC発電設備は、香港島の南西海域に位置するラマ島において、既設9号機および建設中の10号機に隣接して建設されます。環境に対する負荷低減の観点からガス発電の比率拡大を目指す香港行政当局の政策に沿った大型プロジェクトで、運転開始後は香港島の旺盛な電力需要に応えていくことになります。
GTCC発電設備を構成する主要機器のうち、当社はM701F形ガスタービン1基、蒸気タービン1基、排熱回収ボイラー、脱硝設備を製作・供給します。発電機は三菱電機株式会社製を採用します。
HKEは、香港島やラマ島への電力供給の役割を一手に担う香港の大手電力会社です。当社との関係は長く、当社はこのラマ発電所1~9号機向けに、ガスタービン、蒸気タービン、ボイラーなどの主要な発電機器を多数納入し、現在10号機向けの機器製作に取り組んでいるほか、既存設備をGTCCなどの高効率発電設備に転換する改造工事も数多く受注しています。
HKE社長のワン(Wan Chi-tin)氏は、次のように述べています。「MHPSはこれまで、出力ベースで約99パーセントの発電設備を当社に供給しており、今回の発注もMHPS製品の優れた性能とこれまでの実績を高く評価したものです。」
GTCC発電は、化石燃料を使用した発電の中で最もクリーンかつ高効率な方式です。ガスタービンでの発電に加え、その高温排ガスを利用して蒸気タービンでも発電ができるのが特徴で、高い燃費効率でエネルギーの有効利用と環境負荷低減に貢献します。
当社はGTCC発電設備を国内外で多数納入し、技術・実績両面で広く市場の信頼を獲得しています。今後も、資源の有効利用と環境負荷の低減に役立つGTCC発電設備をグローバル市場において積極的に提案していく考えです。
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