4月1日付で社長直属の「PMI加速推進室」を新設 統合活動をさらに進化させ収益力向上を目指す

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は4月1日付で、社長直属組織の「PMI加速推進室」を新設します。三菱重工業株式会社と株式会社日立製作所の火力発電システム事業統合により当社が発足して3年が経過したのを機に、PMI(Post Merger Integration:合併・買収後の統合推進)活動をさらに進化させていくのが狙いです。一層の収益力向上を目指して、PMI加速推進室が中心となり、具体的な実行計画の立案と円滑な計画執行を推進していきます。

 PMI加速推進室は、世界の火力発電システム大手企業と肩を並べられる事業規模と収益力の早期実現を目標に据えて、特に(1)短期利益を重視しながらも成長持続可能な経営体制、(2)サービス事業の強化を柱とする多様でダイナミックな現地営業力、(3)高効率なグローバル生産および調達体制、の確立に向けて主導していきます。

 具体的には、まず国内製造拠点の再編加速を検討。ガスタービン、大型蒸気タービン、ボイラーなど製品ごとの生産ライン・工場集約により、生産性向上と資産活用の促進をはかっていきます。また、サプライチェーンの整流化によるコスト削減にも取り組む考えです。

 当社は2014年の設立以来、三菱重工と日立の両社から引き継いだ経営資源の融合・融和、シナジー追求に加え、統合時の懸案だった個別課題の解決に力を注いできました。その結果、高い品質と信頼性を持つ製品を生み出す技術力、世界各地でプロジェクトをまとめ上げる総合エンジニアリング力、きめ細かい営業・サービス力の向上や、グローバルな事業展開の推進で、一定の成果が得られたと判断。今回、PMIの第2段階として、専門的なPMI活動に踏み込んで、さらなる事業拡大と収益増強を目指すことにしたものです。

 MHPSは、PMI加速推進室の新設を弾みとして、三菱重工のエネルギー・環境事業関係や日立の社会イノベーション事業関係、電力ビジネス・エネルギーソリュション事業関係とも一層緊密に連携しながら、さらなるグループシナジーの追求により収益力およびグローバル市場での競争力強化を推進していきます。

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三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 モビリティの電化・知能化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。

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