南アフリカ共和国クシレ発電所向けボイラー初号機を引き渡し 出力80万kWの超臨界圧石炭火力発電設備が商業運転を開始
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、当社のアフリカ拠点法人および欧州拠点法人と共同で、南アフリカ共和国の電力会社であるエスコム社(Eskom Holdings SOC Ltd.)が建設を進めるクシレ(Kusile)発電所(注1)向けボイラー初号機の引き渡しを完了し、同ボイラーの商業運転が開始されました。2007年に受注した総発電出力960万kW(各発電所出力480万kW)となる世界最大級の大型石炭火力発電プロジェクトを支える超臨界圧ボイラーで、通算して3基目の引き渡しとなります。
このボイラーは、同発電プロジェクトにおいて建設されるメデュピ(Medupi)発電所(注2)およびクシレ発電所に設置される石炭焚きボイラー計12基のうちの一つで、一基当たりの出力は80万kWです。超臨界圧技術を採用することにより、従来の石炭火力発電設備よりも高効率でCO2の排出量を削減することができます。2015年8月ならびに2017年4月にそれぞれ商業運転を開始したメデュピ発電所の2基のボイラーに続いて商業運転を開始したものです。
エスコム社は、クシレ1号機発電設備の商業運転開始見通しを2018年7月と公表していました。当社は建設工事の短縮に最大限力を注いだことで、約11ヵ月の繰り上げを実現したことになります。
エスコム社は南アフリカの近隣諸国にも電力を輸出しており、両発電所は、南アフリカとそれに隣接する国々の経済発展に大きく貢献することが期待されます。
当社は、両発電所プロジェクトの早期完工に向けて、引き続き残るボイラーの建設に注力し、着実に工事を進捗させていきます。
- 1クシレ発電所:ムプマランガ州ウィトバンク市(Witbank, Mpumalanga Province)に建設中。
- 2メデュピ発電所:リンポポ州レファラーレ市(Lephalale, Limpopo Province)に建設中。
以上
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