ベトナム北部の総出力133万kW級火力発電所建設プロジェクトに参画 ギソン2(Nghi Son II)向けで蒸気タービン発電設備2系列を受注

◆ 超臨界圧の高効率発電設備を供給
◆ 2022年に完成予定、ベトナムの経済成長促進および国際競争力強化に貢献

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、丸紅株式会社と韓国電力公社(KEPCO)がベトナム北部のタインホア(Thanh Hoa)省で進めるギソン2(Nghi Son II)火力発電所の建設プロジェクト向けに、蒸気タービン発電設備2系列を受注しました。総出力133万kWで、同国の経済成長促進および国際競争力強化を電力供給面から支えるものです。2022年の完成・運転開始を予定しています。

 同発電所は、首都ハノイの南方約200kmの臨海部に位置するギソン地区に建設されます。丸紅とKEPCOの折半出資による特別目的会社(SPC)が運営。当社は、同SPCから設計・調達を発注された韓国の斗山重工業(Doosan Heavy Industries & Construction)を通じて受注しました。

 同発電設備は、石炭焚き超臨界圧ボイラー、蒸気タービン、ならびに発電機を中心に構成されます。当社は、高効率蒸気タービン、発電機それぞれ2基と、関連機器を供給します。

 ベトナムでは、2016年に政府が公表した国家電源開発計画「第7次電力マスタープラン改訂版」に基づき、2016年から2030年までに約5,500万kWの新規火力発電案件が計画されおり、高効率の火力発電設備が求められています。今回の案件もこうした動向を受けたもので、当社がこれまでベトナムで手掛けてきた火力発電案件の実績に対する高い評価が受注につながりました。

 MHPSは引き続き、2016年11月に設置したハノイ駐在事務所を情報の収集・発信拠点として、ベトナムの旺盛な電力需要にきめ細かく対応し、同国の経済発展に不可欠な電力の安定供給に寄与していくとともに、高効率の発電技術を提供することで、エネルギーの低炭素化を促進し地球環境の保全に貢献していきます。

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