フィリピンでサービス事業に特化した新会社を設立 既設発電所設備の保守・更新需要を取り込み、同国内の事業拡大へ
◆ 地域密着で、多面的な情報収集・機動的な商談掘り起こしに注力
◆ 現地でのボイラー製造機能を活用し、競争優位の市場をさらに深耕
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は6月22日、フィリピンにおける火力発電関連設備のサービス事業を手掛ける新会社として「MHPS (Philippines) Plant Services Corporation(MHPS-PSC)」を、当社の現地法人を通じて設立しました。同国内に特化した地域密着のサービス拠点を設立することにより、ボイラーの現地製造機能などすでに競争優位体制にある同国市場を深耕して、さらなる事業拡大につなげていくのが狙いです。
出資元であるMHPS (Philippines) Inc.(MHPS-PHL)は、ルソン島南部のバタンガス(Batangas)市内に本社・工場を構えており、MHPS-PSCは本社をMHPS-PHL敷地内に開設しました。22日に現地では、設立を記念して式典を開催。当社の河相 健社長、その他関係者約150人が出席し、記念植樹などを行いました。
MHPSは、フィリピン市場において火力発電設備に加えて地熱発電設備も多数受注・納入してきました。同国の経済成長に伴う電力需要の増加を背景に、設備の近代化や能力増強の需要が高まっており、有望なサービス商談案件が多く期待できます。今回のMHPS-PSC設立はこれを踏まえたものです。
MHPS-PSCは約50人で営業を開始。フィリピン市場で多面的な情報収集や機動的な商談掘り起こしを展開します。一方、MHPS-PHLは、ボイラー工場を抱える製造・保守機能でMHPS-PSCを支援しながら、国外サービス案件に注力。両社がシナジーを追求して東南アジア市場でのシェアアップを目指します。当社は両社と緊密に連携しながらその事業活動を全面支援していきます。
MHPSは、高効率の大容量発電システムから中小型ガスタービンを活用した省エネシステム、地熱発電までフルレンジの製品群を擁しており、発電設備のトータルソリューションを提供できることが強みです。今後も、様々な発電事業者の多種多様なニーズに的確に対応しながら、電力の安定供給と環境負荷の低減に貢献していきます。
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