スペイン・マドリッドで開催の「COP25」JAPANパビリオンに出展クリーンな水素燃料発電技術を紹介
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、スペインのマドリッドで開催される国際連合「気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)(注1)」の併催イベントである、「JAPANパビリオン」に出展します。
本イベントは、日本の最先端環境技術を世界に紹介するもので、2019年12月2日(月)から13日(金)までの2週間にわたって開催されます。当社は模型展示にて、水素を燃料とするクリーンな発電技術(水素ガスタービンおよび燃料電池)を紹介します。
水素ガスタービンは、3E+S(注2)の維持、水素社会実現に向けたエネルギーの脱・低炭素化、および地球環境保全に貢献する最先端のクリーン発電技術です。従来の燃料である天然ガスを水素に置き換えることで燃焼後は水分のみが発生するため、温室効果ガスの排出を削減できます。当社は、すでに30%の水素と70%の天然ガスを混焼する大型ガスタービン技術を確立しており、オランダで2025年に運転開始が予定されている44万kWの天然ガス焚きガスタービンの100%水素焚きへの転換プロジェクトに取り組んでいます。
また、固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)は、発電効率が高く、CO2排出量も少ないことから、分散型電源・コージェネレーション(熱電併給)システムの有力な選択肢とされている技術です。当社が販売しているSOFCとマイクロガスタービン(MGT)の組み合わせによるハイブリッドシステム「MEGAMIE(メガミ―)」は、三菱地所株式会社の丸の内ビルディングで本年3月から商用運転され、電力と熱を供給しています。
MHPSは、今回のようなイベントを通じて水素利活用に向けた需要を喚起し、水素の供給・輸送・貯蔵に関する国際的な水素サプライチェーン構築を牽引することにより、水素社会の実現による気候変動の緩和に貢献していきます。
- 1COP(Conference of the Parties)は、1992年に国際連合の会議により採択された気候変動に関する国際連合枠組条約に基づき、同条約締約国により1995年から毎年開催されているものです。
- 23E+Sとは、エネルギーの安定供給(Energy Security)、経済効率性(Economic Efficiency)、環境への適合(Environment)、安全性(Safety)からなり、日本のエネルギー政策の基本となる概念です。
【展示情報URL】
MHPSの水素発電についての取り組みは、以下でも紹介しています。ぜひご覧ください。
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三菱重工グループについて
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