河相社長 2020年頭の挨拶(要旨)
三菱日立パワーシステムズ株式会社
取締役社長 CEO 河相 健
2020年のスタートにあたり、社長として所信を述べます。
昨年4月の社長就任から9ヵ月の間、国内外の多くのお客様やパートナーの方々とお会いして直接お話をしました。それらを通じて感じたのは、社外から当社への期待が変わらず高いということ、そして、ビジネス環境が刻々と変化していることです。世界では、CO2排出量削減の社会的意識が急速に高まっており、それらのニーズに対応していく必要があります。
今年の方針は、「脱炭素・低炭素に向けた事業展開」です。昨年開催されたCOP25をはじめとして、脱・低炭素への世界の関心が高まっています。当社はこれをビジネスチャンスと捉え、脱・低炭素に向けて取り組むグローバルリーダーを目指します。昨年に引き続き、受注が好調であった高効率GTCC(ガスタービン複合発電)を伸ばしていくのはもちろんのこと、スチームパワーでは、既存ボイラーの性能改善や燃料転換、そしてGTCCやIGCC(石炭ガス化複合発電)へのリプレースに積極的に取り組み、CO2削減に貢献していきます。また、バイオマス・アンモニア混焼や、再生可能エネルギーとの共生を可能にする技術の導入も進めていきます。さらに、三菱重工グループの技術とリソースを大いに活用して、水素焚き、CCUS(CO2回収・利用・貯蔵)の事業検討を加速していきます。
これらの事業展開は、今までと同じやり方では実現できません。各部門の役割を明確化し、より多くの部門が協力し合って、新しいことに取り組んでいくことが必要です。昨年末には、南アフリカプロジェクトにおいて両親会社間の和解が成立しました。約6年かけて築いてきた三菱重工業と日立製作所の技術・文化のシナジーを生かして、当社グループ全員で事業を伸ばしましょう。
最後に、安全とコンプライアンスの遵守は大前提です。私がリーダーシップを持って率先して取り組んでいきますので、一緒に頑張りましょう。今年が皆さまにとって良き一年となりますことを祈念して、新年の挨拶とさせていただきます。
以上
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 モビリティの電化・知能化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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