タイのBLCP火力発電所を12年間にわたり継続保守サービス IPPのBLCPパワー社と第3期長期保守契約を締結
◆ 運転開始以来の技術サービス力が評価され、発電事業計画満了まで設備運用の最適化を担う
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、タイのIPP(独立発電事業者)であるBLCPパワー社(BLCP Power Limited)が運営するBLCP火力発電所の第3期長期保守契約(LTMA : Long Term Maintenance Agreement)で合意し、2月14日に調印を行いました。第1期が3年、第2期が6年の計9年間にわたり提供した当社の技術サービス力が、安定した高効率設備の長期運営を望む顧客に高く評価され、今回は前2期累計期間を上回る12年にわたる第3期LTMA締結につながったものです。
調印式は、MHPS本社(横浜市)でBLCPからユタナ(Yuthana Charoenwong)社長ほか関係者一行を迎え、当社から社長の河相 健らが出席して行いました。LTMAの期間は、同発電所の発電事業プロジェクト期間が満了する2032年までであり、定期点検や設備更新、効率向上などの包括的な保守サービスを行うものです。これまで提供したサービス実績を有する当社が、引き続ききめ細かいフォローで適時適切に対応することで、設備の長寿命化等も期待できます。
BLCP火力発電所は、タイ南東部のラヨーン(Rayong)県にあるマプタプット臨海工業団地内に位置しており、当社が2007年に引き渡しを完了した2系列で構成される140万kW級の火力発電設備です。LTMAの対象は、当社製のボイラーおよび蒸気タービンならびに排煙浄化関連装置です。
当社は、火力発電システムのグローバルトッププレイヤー企業を目指して、ガスタービン燃料の脱・低炭素化技術や石炭ガス化複合発電(IGCC)技術、燃料電池関連技術など先端的技術の開発実用化に力を注ぐ一方、発電設備の更新や改修工事による稼働率向上、トラブル未然防止、CO2排出量の削減や独自のデジタルソリューション「MHPS-TOMONI®」をはじめとする運転・保守(O&M)サービスの高度化や拡充など、サービス事業の強化にも重点的に取り組んでいます。今回のLTMA締結も、こうした強化対応の一環といえます。
MHPSは、今回のLTMA締結を弾みとして、顧客と一層緊密に連携しながら発電設備の運用最適化やO&Mサービス充実を追求することにより、発電施設・設備の経済性を高めて顧客の収益力向上に寄与するとともに、電力の安定供給と地球環境負荷の低減に貢献していきます。
以上
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