プレスリリース

UAE・フジャイラ首長国向けに天然ガス焚きGTCC発電設備の中核機器を受注 最新鋭の空冷M701JAC形ガスタービン3基を中核に、併せて長期保守も

◆ UAE最大240万kWの発電容量、2023年にプラント全体での商業運転を開始予定
◆ 38万世帯分の電力を供給、クリーン・高効率でCO2抑制にも貢献

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、アラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ首長国(Emirate of Fujairah)向けに、240万kWの天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電所向けのガスタービン発電設備を受注しました。アブダビの国営エネルギー会社Abu Dhabi National Energy Company(TAQA)および政府系ファンドMubadala Investment Companyが共同で60%を出資し、丸紅株式会社が40%を出資する合弁企業が、UAE最大の天然ガスGTCC発電設備を建設・所有・運営するもので、当社は中核設備となる空冷式M701JAC形ガスタービン3基を中心に納入。併せて、長期メンテナンス契約(LTSA)も締結しました。GTCCプラント全体での商業運転は2023年に開始される予定です。

 この天然ガス焚きGTCC発電設備(フジャイラ3)は、UAEの首都アブダビから北東方向約300kmにあるフジャイラの臨海部キドファ(Qidfa)地区に建設。運営するSPC(Fujairah Power Company F3 LLC)は、同発電所からUAEの38万世帯分に相当する電力を、アブダビ首長国エミレーツ水・電力会社(Emirates Water and Electricity Company:EWEC)に25年間供給する計画です。

 当社は、建設主契約者である韓国の三星物産(Samsung C&T Corporation)を通じて、最新鋭のM701JAC形ガスタービン3基および補機、付属設備を供給。併せて、技術者を派遣して商業運転開始まで指導します。

 今回のプロジェクト本格始動に寄せて、EWECの最高経営責任者であるオマーン・アル・アリ(Othman Al Ali)氏は、次のように述べています。「この非常に効率的なプラントは、EWECが持続可能性とエネルギー効率を追求し、CO2排出量の削減を可能にする主要プロジェクトを担うものです。有力なパートナー企業の協力により、水と電力の生産性を大幅改善できることを嬉しく思います」。

 今回の受注を受け、当社MENA(Middle East & North Africa)支店長を務めるカリッド・サレム(Khalid Salem)は次のように述べています。「政府はクリーン・エネルギーの導入を推進しており、当社の次世代高効率ガスタービンの供給を通じて、UAEの持続的な経済成長にも貢献できることを嬉しく思います」。

 当社は現在、中東・北アフリカ市場向けで累計154基のガスタービン受注実績を有しており、うちUAE向けでは1998年、ドバイ首長国のアウィール(Al Aweer)発電所に6基を納入したのが第一弾です。今回の受注を合わせて、累計受注実績は12基となります。

 MHPSは、先進的火力発電システムの提案を通じ、UAEの旺盛な電力需要に応えることで同国の経済発展と環境負荷の低減に貢献していきます。

M701JAC形ガスタービン
M701JAC形ガスタービン

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