南アフリカ共和国メデュピ発電所向けボイラー初号機を引き渡し 出力80万キロワットの発電設備が商業運転を開始
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、グループ会社であるMHPSヨーロッパ社(Mitsubishi Hitachi Power Systems Europe GmbH)およびMHPSアフリカ社(Mitsubishi Hitachi Power Systems Africa(Pty) Ltd.)と共同で、南アフリカの電力会社であるエスコム社(Eskom)が建設するメデュピ(Medupi)発電所(注1)向けボイラー初号機の据付を完了し、このほど、引き渡しました。ともに同国最大規模の石炭火力発電所となるエスコム社のメデュピ発電所およびクシレ(Kusile)発電所(注2)向けにMHPSが据付を進めているボイラー12基のうちの初号機で、今後順次引き渡しを行い、総発電出力960万キロワット(1基当たり80万キロワット、各発電所480万キロワット)の石炭火力発電所の高効率発電を支えていくこととなります。完成は、メデュピ発電所は2019年、クシレ発電所は2020年の予定です。
今回の初号機引き渡しを受け、メデュピ発電所では同ボイラーの商業運転が開始されました。
発電所では30日(現地時間)、これを記念し、南アフリカのズマ大統領臨席のもと、エスコム社のベン・ウグバネ(Ben Ngubane)Interim Chairman、ブレイン・モレフ(Brain Molefe)Interim Chief Executive、MHPSの西澤隆人社長が出席して式典が開催されました。
メデュピ発電所およびクシレ発電所向けのボイラーは超臨界圧技術を採用しており、既存の石炭火力発電プラントに比べ石炭を効率よく燃焼させて、CO2排出量を低減することができます。
南アフリカでは、急速な工業化の進展を背景に、更なる電力供給能力の増強が求められています。両発電所が完成すれば、エスコム社の電力供給能力は、現在比で20パーセント以上増加することとなり、南アフリカ経済の発展に大きく貢献することが期待されています。
当社は今後も、欧州とアフリカのグループ会社と緊密に連携しつつ、両発電所建設プロジェクトの完成に向け全力で協力していくとともに、環境に配慮した効率の高い石炭火力発電設備の提供を通して、南アフリカの持続的な経済発展と環境負荷の低減に貢献していきます。
- 1メデュピ発電所:リンポポ州レファラーレ市(Lephalale, Limpopo Province)
- 2クシレ発電所:ムプマランガ州ウィトバンク市(Witbank, Mpumalanga Province)
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以上