シンガポールの廃棄物焼却発電施設向け蒸気タービン・発電機2基を受注 発電出力12万キロワット級の焼却発電施設を支える
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、シンガポール環境庁(NEA)が進める大規模な廃棄物焼却発電(WTE)施設建設プロジェクト向け蒸気タービン及び発電機2基を受注しました。1日当たりの廃棄物処理量3,600トンと発電出力12万キロワット級の能力を持つストーカ式(注)焼却発電施設の発電機器となるもので、このプロジェクトに参画する三菱重工環境・化学エンジニアリング(MHIEC)を通じて納入します。施設の運転開始は2019年前半の予定です。
廃棄物焼却発電施設は、同国中西部の産業集積地であるチュアス(Tuas)地区に建設されます。建設・運営を担うのは三菱重工業と現地の水処理・供給大手であるハイフラックス社(Hyflux Ltd.)が合弁で設立した特別目的会社(SPC)で、EPC(設計・調達・建設)はハイフラックス社の子会社(HydroChem)が担当します。MHIECはその下で、三菱重工のシンガポール現地法人であるMitsubishi Heavy Industries Asia Pacific Pte. Ltd.(MHI-AP)とともに、焼却設備や発電機器の供給を手掛けます。
三菱重工グループはこれまで、シンガポールにおいて、2000年に完成した4,320トン / 日という世界最大級の処理能力を持つチュアスサウス(Tuas South)廃棄物焼却発電施設をはじめ3件の施設建設を手掛けており、これらの際も発電を担う中核機器である蒸気タービンを供給してきています。今回の受注はそれらに続くもので、製品の優れた性能とこれら実績が評価されたことによるものです。
当社は、高効率の大容量発電システムから産業向け省エネシステムまで火力発電向けフルレンジの製品群を擁して、この分野のトータルソリューションを提供しています。今後も、多種多様なニーズに的確に対応して、各国・地域の経済発展に貢献していきます。
- 耐熱金属の角材を並べた床の上で、焼却対象物を突き上げることで移動させ燃焼させる焼却炉。
以上
三菱重工グループについて
三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。
長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 モビリティの電化・知能化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。
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