インドネシア国営電力会社のJawa-2天然ガス焚き2号発電設備が運転開始 6月稼働の1号設備に続き予定より早く引き渡し
◆ 88万kW級GTCC発電設備のうちガスタービン単独での先行運転を6月に引き続き開始
◆ 2018年8月のアジア競技大会に先立ち電力供給を実現
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、インドネシアの国営電力会社であるPT. PLN(Persero)(PLN社)がジャワ島のタンジュンプリオク(Tanjung Priok)発電所内で“Jawa-2プロジェクト”として建設している天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電施設の2号設備について予定より早く工事を完了、同設備は7月18日に運転を開始しました。総出力88万kWのうち、本年6月から稼働している1号設備と同じく出力約30万kWのガスタービンが単独(シンプルサイクル)で稼働したものです。1号設備に続いて納期前倒しでの引き渡しを実現しました。
現地では8月1日、運転開始を記念して式典が開催され、PLN社からはJawa-2プロジェクトを含む西ジャワ地域を統括するハリヤント(Haryanto WS)取締役(Director)らが出席。当社からは執行役員の東澤 隆司(とうざわ・たかし)らが出席しました。ハリヤント氏は「8月のアジア競技大会に先立ち、納期よりも前倒しの商業運転開始に貢献していただき感謝します。Jawa-2プロジェクトは同大会にとってもジャワ送電網にとっても重要なプロジェクトです。引き続きご協力をお願いします」と挨拶しました。
Jawa-2プロジェクトは、GTCC発電施設をジャカルタの中心部から北東約10kmに位置する港湾都市タンジュンプリオクに建設するプロジェクトです。MHPSは、三菱商事株式会社および現地の建設・エンジニアリング会社PT・Wasa Mitra Engineeringとフルターンキー契約で受注しました。MHPSはM701F形ガスタービン2基のほか、排熱回収ボイラー2基、蒸気タービン1基、ならびに付帯設備一式を供給します。発電機は三菱電機株式会社製を採用しました。2019年には、回収した排熱を利用して蒸気タービンでも発電するGTCC方式での運転を開始する予定です。
当社は、大型ガスタービンで同国内トップシェアを誇っており、今回の運転開始で同国内における発電事業者向けの当社納入設備の総発電能力は12GWとなりました。これまでおよそ50年にわたり同国の電力供給を支えてきた実績のもと、Jawa-2プロジェクトについても顧客満足の向上に全力を挙げて取り組んでいます。
MHPSは、今後もより一層インドネシア電力市場におけるプレゼンスの向上を目指すとともに、高効率発電設備の普及を通じ、エネルギーの低炭素化を促進し、地球環境の保全に貢献していきます。
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