安藤ハザマ技術研究所で「MEGAMIE」の商用2号機が運転開始 CO2発生量の少ないクリーンな電力を供給へ
◆ 省CO2分散型エネルギーシステムと自己託送による統合エネルギーマネジメントシステムを支える
◆ 将来的にはCO2を排出しない水素燃料への切り替えを計画
三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、安藤ハザマ(株式会社 安藤・間)から昨年受注(注1)していた固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)とマイクロガスタービン(MGT)の組み合わせによる加圧型複合発電システム(ハイブリッドシステム)である「MEGAMIE(メガミー)」の商用2号機を、同社の技術研究所(茨城県つくば市)に納入、このほど運転を開始しました。同社が国の支援を得て進める広域的環境負荷抑制プロジェクトの「安藤ハザマ次世代エネルギープロジェクト」におけるCO2排出削減策の中核を担う次世代分散型エネルギーシステムとして支えていきます。
MEGAMIE(注2)の商用2号機は、都市ガスを燃料としてCO2発生量の少ないクリーンな電力および熱を供給し、この次世代エネルギープロジェクトの一翼を担うものです。将来的にはCO2を排出しない水素燃料への切り替えを計画しており、水素燃料の混合が可能なガスエンジンによるコージェネレーション(熱電併給)設備および大容量ナトリウム硫黄電池を組み合わせた発電設備とともに、計画的なエネルギー供給を支えていきます。同プロジェクトは、CO2発生の少ない分散型エネルギーシステムによる自家発電と自己託送(電力融通)制度を活用した自社事業所への電力融通実証事業として、2018年8月に国土交通省の同年度「第1回サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」(注3)に採択されたものです。
商用1号機は、三菱地所株式会社の東京・丸の内ビルディングで自家用コージェネとして2019年2月から運用されており、安定的に稼働を続け低炭素社会づくりに貢献。今回稼働の2号機は、企業内事業所を横断的に結んだエネルギー供給における環境負荷抑制への挑戦をサポートしていくこととなります。
MHPSは、日本および世界が直面するエネルギー安定供給および地球温暖化抑制問題の解決に向けた一つのソリューションとして、業務・産業用燃料電池の普及促進に向けた提案活動を活発化するとともに、MEGAMIEの性能や利便性のさらなる向上に取り組み、脱・低炭素社会構築にふさわしいエネルギー創出に貢献していきます。
- 1受注時のプレスリリース(2019年4月25日発表)
- 2MEGAMIEの特長については、以下のウェブサイトをご覧ください。
- 3国土交通省が、省エネ・省CO2に係る先導的な技術を導入した住宅・建築物のリーディングプロジェクトに対して、整備費用の一部を補助するものです。
【参考情報】
- SOFC開発ストーリーを当社ウェブサイトで公開中です。詳しくは以下をご覧ください。
以上