軸振動解析装置
制御システム
概要
本装置は発電用タービンをはじめとする各種回転機器の軸振動を解析すると共に、回転軸のバランスを計算する装置です。
位相基準信号と軸振動検出センサで計測した振動波形信号からリアルタイムにモーダル円(ナイキスト線図)、V-Sグラフ(回転数-振動グラフ)等を表示することにより、回転機の健全性確認が行うことができます。
また、上記モーダル円を使用し、アンバランス成分を除去するための最適バランスウェイト重量・取り付け位置(バランスホールの位置)の計算も可能です。
機能紹介
データ解析
位相解析
位相基準信号と振動波形信号より振動ベクトルを求めます。
回転機の昇降速時の振動ベクトルがモーダル円です。
周波数解析
振動波形信号をFFT解析し振動スペクトルを求めます。
軸芯軌跡
振動波形信号のギャップ電圧から軸のセンター位置を求めます。
リサージュ
軸のセンター位置において、軸が1回転する間の挙動を求めます。
バランス計算
一定回転数ピッチで計測した振動ベクトルと効果ベクトル(バランスウェイトを取り付けることによる効果を表すベクトル)より、最大16計測点の内、6点の振動値に着目して振動が最小となるような最適バランスウェイト重量・取り付け位置を計算できます。
システム構成
- 回転機に取り付けたセンサで計測したワンパルス信号及び軸振動信号を軸信号解析装置に取り込む。
- 計測した信号から、位相解析、周波数解析等の解析処理を行う。
- 解析結果をモニターに表示する。
- 解析結果をHDD内に保存する。