排熱回収ボイラー(HRSG)
ボイラー
概要
排熱回収ボイラー(HRSG:Heat Recovery Steam Generator)は、熱効率が高くCO2排出量が少ないガスタービン複合発電プラントを構成する主要な機器の一つであり、ガスタービンの排ガスから極限まで熱を回収する熱交換器です。この熱は蒸気として回収され、発電用蒸気タービンの動力源となります。
HRSGの伝熱管に伝熱性能に優れたフィン付チューブを採用し、コンパクトな設計にすることにより、専有面積を低減します。
また、脱硝装置をHRSG内部に設置して、大気に放出される排ガス中の窒素酸化物を低減します。
特長
高性能 / 高信頼性
1963年に三菱重工初のHRSGを納入して以来、豊富な納入実績と運転経験に基づき、当社のHRSGの最適化を進めてきました。
発電プラントの高効率・大出力化に伴うガスタービンの大容量化や蒸気条件の高温・高圧化に対応し、高い信頼性を有するHRSGを製作・納入してきました。
高い経済性
当社のHRSGは、ガス竪流れ式(竪型HRSG)とガス横流れ式(横型HRSG)の2種類の形式を有し、また、確立された多様な組立・据付工法を組み合わせることにより、ご要求の輸送・立地条件に応じた最適な仕様の提案が可能です。
HRSG形式
組立・据付工法(横型HRSGの例)
納入実績
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三重圧自然循環式(ガス横流れ式)
納入先 株式会社 JERA プラント 川崎火力発電所2-2号,2-3号(日本) 蒸発量 480t/h(高圧)
140t/h(中圧)
100t/h(低圧)蒸気条件 高圧過熱器出口 602℃/15.4MPa 再熱器出口 602℃ 低圧過熱器出口 252℃ 運転開始 2016年 -
三重圧自然循環式(ガス横流式)
納入先 沖縄電力株式会社 プラント 吉の浦火力発電所1号、2号(日本) 蒸発量 203t/h(高圧)
37t/h(中圧)
33t/h(低圧)蒸気条件 高圧過熱器出口 550℃/11.0MPa 再熱器出口 550℃ 低圧過熱器出口 232℃ 運転開始 2012年/2013年